ボリューム満点の絶品レシピ!手軽でおいしい「和えサラダ」とは?

食・料理

2019/5/15

『和えサラダ』(藤井恵/主婦と生活社)

 家庭でよくつくるサラダといえば、ポテトサラダやマカロニサラダ、コールスローサラダなどではないだろうか。材料を茹でて、切って、混ぜるだけという手軽さが魅力だ。しかし、私自身サラダのレパートリーがあまりなく、ポテトサラダが食卓にのぼる回数が実に多い。そんな同じような悩みを抱えている人にぜひとも紹介したいのが『和えサラダ』(藤井恵/主婦と生活社)だ。本書は、管理栄養士の資格も持つ料理家・藤井恵さんの著書。テレビや雑誌でも活躍する彼女の野菜たっぷりのレシピは、子育て中のママ世代にも定評がある。

「和えサラダ」とは、ボウルの中で材料を混ぜ合わせて完成する手軽なサラダのことで、火加減を気にする炒め物などよりもずいぶんと簡単に挑戦できる、と著者はいう。しかも、「サラダ」というと野菜だけをイメージしてしまいがちだが、本書では肉や魚、大豆製品などと野菜を組み合わせるボリューム満点・栄養たっぷりのサラダが紹介してあるのもうれしい。

 まず、著者がおすすめしているのが「和えサラダの素」を冷蔵庫に常備しておくこと。サラダのメイン食材となる肉や魚などをあらかじめ準備しておくことで、いつでも野菜と合わせて手軽にできあがるというのだ。

 和えサラダの素として、まず紹介しているのが「鶏肉の塩麹焼き」。これは、鶏もも肉に塩麹をまぶして冷蔵庫に一晩置き、フライパンで焼いたものだ。もちろんそのまま食べてもおいしく、冷蔵で4~5日、冷凍で1カ月程度の保存がきくのもうれしい。この和えサラダの素を使えば、「キャベツの生姜オイル和え」や「豆苗の一味和え」「れんこんのたらこマヨあえ」などをものの数分でつくることができる。時間があるときに素をつくっておけば、仕事や育児などで忙しい人でも手抜きにならないサラダを食卓に並べることが可能になる。他にも、ゆずこしょうそぼろ、砂肝のコンフィ、サーモンのマリネなど、どれも冷蔵庫で寝かせることでうまみが凝縮するという一石二鳥のアイデアに脱帽だ。

 料理に「食べ応え」を求める人にとって、サラダは少々味気ないメニューではないだろうか。しかし、本書にある肉や魚を使用したサラダは主菜になるものも少なくない。例えば「水菜のごま酢あえ」。しゃぶしゃぶ用の豚ロース肉にマヨネーズを塗ってしばらく置き、熱湯にサッとくぐらせ手費を通したものを水菜と和えるのでボリュームおかずとなる。水菜の代わりにクレソンやカイワレを使ってもおいしくできるそうだ。ポイントは、まずボウルに肉を入れて、野菜、調味料の順番に加えて和えること。そうすることで、和え衣に肉のうまみが移り、しっかりとした味わいになるという。

 また、フライパンで鶏もも肉とエリンギを焼き付け、レモンとハチミツのドレッシングで和えた「鶏もも肉とエリンギのレモンドレッシングあえ」は、ボリュームがありながらさっぱりとしていていくらでも食べられるおいしさ。和え衣に酸味をほんの少し加えると味が引き締まる効果があるそうなので、ぜひ試していただきたい。

 どこの家庭にもある卵を使ったサラダも、ちょっと趣向を凝らしたレシピが満載だ。「さつまいもとじゃがいものにんにくあえ」「揚げなすのしょうがじょうゆあえ」「揚げ卵と春菊のピリ辛ねぎあえ」など、そうそう思いつかないアイデアに感動する。さっそく、さつまいもとじゃがいものにんにくあえをつくってみたが、ビールやワインのおつまみにもぴったりの一品となった。

 本書の魅力は、簡単に手に入る食材で目新しいサラダがつくれることだろう。どんなにおいしそうなレシピでも、材料が手に入りにくければ結局はつくらずじまいになる。毎日の食卓に、来客時のおもてなしにと活躍することまちがいなしの一冊だ。

文=トキタリコ