「好きな人に愛されたい」と願うならすぐマネすべき「ものすごい愛し方」。不機嫌な時の対処法は?

恋愛・結婚

公開日:2019/5/18

『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』(ものすごい愛/KADOKAWA)

 誰だって、できることなら大好きな人からいつまでも思いっきり愛され続けていたいが、現実はそう簡単にいかない。大好きな人との関係がうまくいかず不穏な空気が漂いだすと、相手に好かれるために何ができるだろう…とつい自己犠牲的な考えをしてしまうこともある。

 だが、愛している人から思いっきり愛されるには、自分を肯定することが大切だ。そう語るのが、『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』(ものすごい愛/KADOKAWA)。本書には、自分を大切にしながら愛を手に入れる方法が記されている。

 Twitterで約10万人ものフォロワーを持つ、ものすごい愛さんは日々、ポジティブな感情や出来事を投稿し、多くの人々を笑顔にしている。しかし、そんなものすごい愛さんも人生がイージーモードだったわけではなく、コンプレックスを抱えたり、苦しい恋愛に絶望したりもした。

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 それでも「自分の人生は幸せ」と胸を張れるのは、人を愛し人から愛されるため、自分が生きやすいよう心が楽になるような工夫をしてきたからだ。

“明るく楽しい人生が手に入れられるのであれば、こだわりや主義主張なんて持っていなくてもよいのです。目には目を、歯には歯を、ものすごい愛にはものすごい愛を”

 そう断言する彼女が伝授する「ものすごい愛し方」や「ものすごい愛され方」を知れば、今はつらい恋に泣いているあなたもきっと愛に満ちた世界で生きられるようになる。

■「私は自己肯定感の塊」と言える強さを

“私は自己肯定感の塊で、無敵なのだ。他人からの評価なんて、気にしない。嫌われようが、批判されようが、どうだっていい”

 このポジティブな言葉が目に飛び込んできた時、その思考回路が羨ましくなり、同時に自分のネガティブ思考が情けなく思えた。だから、彼女のこのエネルギッシュな考え方がどこからやってきたのかとても知りたくなった。文章越しにも伝わってくる揺るぎない自信と意志の強さに興味が湧いたのだ。

 自己肯定感は、周囲の人に認められて生まれるもの。そう考えていた筆者は、失礼ながら、ものすごい愛さんは何不自由なく幸せな恋愛を繰り返してきたのだろうと思っていた。しかし、実際は彼女もとても苦しい恋愛を経験してきた女性だ。結婚を意識していた人の蒸発や、彼氏の浮気など、不誠実な人間に振り回されてきたという。

 そうした失敗を重ねて学んだのは、心のこもっていない言葉に翻弄されてはいけないという教訓だという。トラウマになりそうなつらい過去を振り返り、「ありがとう」と言えるところがものすごい愛さんの凄さだ。

“失敗するたびに、頭がガンガン痛むほど号泣し、顔と心を融かした。どんなに傷ついてもお腹は空くし、どんなに落ち込んでもうんこが出る健康体。絶望の壁まで全力疾走し、壁に一旦手をついたらあとは引き返すのみ。わたしに、時間薬は効く”

■感情は“自己申告制”で伝えよう

 彼氏との関係がうまくいかない時に、その焦りや不機嫌な気持ちから、「別に怒ってないよ」とか「ほっといて!」という言葉を発しつつ、内面では「察してよ…」と期待しながら彼の反応をうかがってしまうのは、恋愛あるあるだろう。だが、その「察してほしい」という願望が、恋愛を難しくしている。

“「察してほしい」と思っている人は、相手のことを「察してあげる」という思考が抜け落ちているのではないだろうか”

 こう指摘するものすごい愛さんは、現在旦那さんと生活する上で、喜怒哀楽などの気持ちや要望などを自己申告し合うことをルールにしている。

 例えば、生理前で不安定になったり、愚痴や悩みを聞いてほしい時は、自分の要望を相手にできるだけ詳しく伝えるのがポイントだそう。「話は聞いてほしいけどアドバイスはいらないので相槌だけ打ってほしい」などということも、自分が思っていることを素直に口に出すことで、男性側はソワソワ気をつかう必要がなくなり、良好な関係が築きやすくなる。そして、イライラがさめた後に、「機嫌は直りました。私の要望を黙って聞いてくれてありがとう」と感謝するとハッピーエンドが望めるのだ。

“愛は目には見えないのだから、それを言葉にかたちを変えて放つことでほんの少しだけ明瞭になる”

 これまで「察してよ」という気持ちが喧嘩の原因になっていた方も、感情を素直に伝える勇気を持ってみてほしい。私たちは距離が近い相手ほどないがしろにしてしまうことがあるが、愛され愛するためには、きちんと言葉を通じて愛を伝え続けることが大切なのだ。

 愛は何もないところから自然に生まれるのでなく、お互いに温め育み合っていくもの。冷えそうになっている愛を温め直したいなら、自らポジティブなものすごい愛を与えていこう。

文=古川諭香