クールでキケンなイケメン義兄と恋人同士に!?『ミントチョコレート』待望の3巻の内容は?

マンガ・アニメ

2019/5/30

『ミントチョコレート』(折笠まみ/白泉社)

 少女漫画における不動の人気シチュエーション、「親の再婚でイケメン義兄弟と同居することに」。現実にはありえないとわかっていても、ないとは言い切れない設定が、絶妙に乙女心をくすぐってくる。そんな同志が多いのだろう、このシチュエーションをしっかり読ませてくれる『ミントチョコレート』(折笠まみ/白泉社)は、アプリ「マンガPark」でランキング1位の常連作品だ。

 高校1年生の終わり──主人公の七海は、母に再婚相手とその息子を紹介された。義兄となる京平とは、初対面ではなかった。ふたりは、偶然にもクラスメイトだったのだ。

 話は少し遡り、七海と京平が義兄妹となる前のこと。

 京平は、かっこいいのに女子には冷たい、学年の有名人だ。当然、七海も話をしたことはなかったが、とある放課後、ふたりに転機が訪れる。

 その日、母子家庭に育ったことを友達に「かわいそう」と言われ、なんとも言えない気分で帰り支度をしていた七海は、教室に居合わせた京平に、答案用紙を拾われた。ひどい点数を見た京平は、死んでしまった七海の父が「草葉のカゲで泣いてんじゃね?」と。遠慮のない物言いは、七海にとって居心地の悪くないものだった。思わず笑った七海を見て、京平は表情を和ませる。彼の笑顔は思いのほかやさしくて、それ以来、七海は彼と一緒にいられる時間を、特別に感じるようになる。

 それなのに、だ。

 京平が義兄になったということは、片思いの相手と、ひとつ屋根の下で暮らすということ。触れ合う時間が増えるほど、彼のことを好きになる。ところが京平にとって、七海はただの“妹”だ。彼への想いを忘れようとする七海だが、そんなことにはおかまいなしに京平は距離を詰めてくる。ライバル(?)登場、看病イベント、京平の誕生日にクリスマス。ふたりの距離はどんどん近づき、たがいの唇の温度を知るまでに……。

 そして、最新刊の『ミントチョコレート』(折笠まみ/白泉社)3巻で、ついに気持ちを確かめ合ったふたりには、また新たな問題が。恋人同士、でも兄妹。今までと変わらない距離感に七海が焦れる一方で、京平は家族の目を盗み、初詣で、七海の部屋で、甘くキケンに触れてくる! さらに、ふたりの秘密に気づいたクラスメイトは近づいてくるわ、京平のバイト先の先輩の動きは怪しいわ、七海と京平の恋は前途多難!?

 定番のシチュエーションが新鮮に読めるのは、テンポよく進むコメディと、しっかり甘いシーンのギャップに夢中になってしまうから。クールだけれど、とろけるほどに甘いミントチョコレート男子とのヒミツの恋、あなたもぜひ味わってみて。

文=三田ゆき