ダイエット、禁煙、英会話…「やる気はあるのに長続きしない」と悩む人におすすめする“心のブレーキ”の外し方

暮らし

2019/6/7

『「心のブレーキ」の外し方』(石井裕之/フォレスト出版)

 心の持ちようやモチベーションについてアドバイスやヒントを与えてくれる本は数多くあるが、そのなかで10年以上読み継がれ、今なお大人気なのが、『「心のブレーキ」の外し方』(石井裕之/フォレスト出版)だ。著者の石井氏は、催眠療法やカウンセリングの施療経験をベースに、数々のセミナーやテレビ出演を通じて「誰にでも簡単に実践できる潜在意識のノウハウ」を指導してきた人物。ビジネスや勉強だけでなく、人間関係や恋愛など、私たちの「なんだかいつもうまく行かない!」という悩みや不安を取り除く心理セラピーを行ってきた。

 本書が提唱するのは、誰もが持っている“潜在意識”を変えて夢を実現していく方法だ。

「やる気はあるのに行動にうつせない」「やる気がなかなか続かない」ということは誰でも感じたことがあるだろう。やる気になること自体は簡単でも、そのときの情熱がすぐ冷めてしまって長続きしない。何かに触発されて「よし、自分は変わるんだ!」と目を輝かせても、結局以前と同じように過ごしている自分がいる。――なぜ、一度決心したはずなのにやる気は長続きしないのか? それは、あなたの心に“ブレーキ”が働くからだ。

 心にブレーキをかけているのは、あなたの潜在意識だ。潜在意識は「現状を維持しようとする」力でもある。たとえば、「お金持ちになりたい」「痩せたい」と思っても、潜在意識が変化を嫌がる。誰もがそういった潜在意識を持っているのだ。では、やる気が続く人と、そうでない人の違いは何だろうか?

 そのカギは、「最初の一歩を大事にしているかどうか」にあるという。人が何かを始めるときには、「最初の一歩を踏み出すこと」にもっとも多くのエネルギーがかかる。スタートの違いこそ、その後まで続く全体のモチベーションを左右するのだ。この「最初の一歩」をうまく踏み出すことができれば、あなたの潜在意識を変えていくことができそうだ。

 たとえば、勉強のために「英語の本を読もう」と思ったとき。「やるぞ!」という情熱や新しいことに向けた期待感が消えないうちに始めることがまず大切だ。思いついてから長い時間が経ってしまうと、始めるのが億劫になっていく。100ページの英語の本を10日で読もうと思ったら、初日から10ページずつやろうとは考えずに、最初の2~3日は「1日3ページ」でも読めれば十分と考えること。そして、そのわずかな部分を「ゆっくり丁寧に」「繰り返して」読むのが効果的。スタート地点を大切にすることで、あなたの潜在意識を動かしていくことができるのだ。

 つまり、なにかをやり続けるためには、「潜在意識を慣らしていく」行為が必要なのだ。継続が上手な人は、最初の「慣れる」という部分をクリアしている。何事も最初の小さな一歩の中に目標実現の種があるのだ。

 本書には、著者自らが「心のブレーキの外し方」を語る音声CDが付いている。モチベーション維持におけるスタートの大切さが著者本人の声で存分に語られている。あなたに向かって話しかけるように語られる言葉は、ただ文章を読むときよりも、一つ一つ深く理解しやすいと感じる人も多いだろう。

 自分のモチベーションのメカニズムを理解しておくことは、今までの「なんとなく続かなかった」あなたを大きく変える力になる。「令和」という新しい時代がスタートした今、新しい物事を始めてみようと思った人に、本書はきっとうまく行く「上質なスタート」を与えてくれるはずだ。

文=ジョセート