「あぁ、また怒ってしまった」――毎日のイライラから解放されるコツは?

暮らし

2019/6/10

『怒らないコツ 「ゆるせない」が消える95のことば』(植西聰/自由国民社)

 突然だが、最近あなたは「怒り」という感情とどう付き合っているだろうか?

□どういうわけか、最近怒りっぽくなった
□イライラばかりしている自分をどうにかしたい
□ムカムカする感情を上手にコントロールできない

 こうした悩みに心当たりがある方は、『怒らないコツ 「ゆるせない」が消える95のことば』(植西聰/自由国民社)を通じて、怒りをコントロールし平穏な人生を送るための術を学んでみよう。

「怒り」という感情は、とても厄介だ。イライラ、カリカリしていると、自分も苦しいうえに、悪い印象を持たれてしまうこともある。怒ることで、自ら幸せを遠ざけてしまうのだ。一方で、「怒り」は自力でコントロールすることが可能だという。そうと分かったら、人はもっと楽に怒りと付き合っていくことができる。

■「怒りっぽい人」から「穏やかな人」に生まれ変わるには?

 自分に自信を持つことは良いことだ。しかし、その自信がいつの間にか「傲慢さ」に変わってはいないかどうか、自分に問いかける必要がある。

 怒りっぽい人の中には、自分に絶対的な自信を持っていて「私はいつも正しい」と思い込んでいる人も少なくない。だが、その固定観念は危険だ。なぜなら、それは「相手が間違っている」という考えにもつながりやすいからだ。

 さまざまな人と関わっていると、時には相手と意見が合わなかったり嫌なことを言われたりもするだろう。だが、そんな時に「あの人が間違っている」と思うのではなく、「そういう考え方もあるのか」と耳を傾けられれば、人生はより穏やかに、そして深くなる。

 ただムッと怒るのではなく、冷静に話し合うことや相手の言葉の真意を尋ねてみること。それを意識していけば、怒りっぽいあなたも穏やかな人に生まれ変われるのだ。

■どうしても怒らないといけない時は、感情をセーブ

 時と場合によっては、きちんと「怒り」を表さなければいけないこともある。例えば、会社で部下を教育する時や、子どもを叱る時、夫婦間で意見の食い違いが起きた時などは、自分が感じた怒りを相手にきちんと伝え、関係を築き直していく必要がある。その時に上手に怒るには、「感情的にならずに叱ること」を意識してみよう。

「怒る」と「叱る」は似ているようで、まったく別の行為だ。怒りに心を委ねて感情的にどなってしまうと、信頼関係が壊れてしまう可能性も高くなる。だが、冷静で理性的に、穏やかに叱ることができれば、相手との絆は深まっていくはずだ。

 また、ミスや過ちを犯した時でもその相手に「善良な心」や「真面目な心」が見えた時は、失敗について叱るよりも、優しく指導し励ましてあげる余裕を持ちたい。

「今怒らなければ」というシチュエーションは、人生の中で何度も訪れる。その時にどう行動できるかによって、人生の質や人間関係は大きく変わっていくのだ。

■「べき思考」にとらわれない

 些細なことでイライラしてしまう時は、自分が「べき思考」にとらわれていないかを振り返ってみたい。例えば、買い物中に無愛想な店員に苛立ってしまった時は、「店員はいつでも笑顔で客に対応すべき」という「べき思考」が心に染みついてしまっているかもしれない。

「べき思考」にとらわれていると、自分の意にそぐわないと思うたびに怒りを感じてしまうので、ストレスがたまる。だが、凝り固まった思考を捨ててみると、今まで気づけなかった発見が得られる。無愛想な店員にイラっとしたら、相手の心中に思いを巡らせ、「もしかしたら、笑えないほど辛いことがあったのかも…」と思ってみてはどうだろう。

 自分の気持ちを重視した「べき思考」で幸せになれるのは自分だけ。しかし、相手の心にも配慮していけば、笑顔は2倍以上にすることができるのだ。

 穏やかに生きるには、ほんの少しの優しさと想像力を持ち合わせることが大切。怒らない知恵を身につけていければ、今よりもっと自分自身のことを好きになれるように思えてならない。

 人には自分流の怒り方のクセがある。それに気づけるかどうかで、人間関係やあなたの印象は大きく変わっていく。本書に挙げられている全95の生き方のコツは、ストレスにさらされがちな私たちの心に深く刺さる。穏やかな心で日々を積み重ねていけば、あなたはもっと魅力的な人になれる。

■本書『怒らないコツ』の内容を詳しく紹介する連載ページは【こちら】

文=古川諭香