日本在住が長い中国人ジャーナリストならではの中国の理解を深める1冊!
公開日:2012/4/25
先日、中国の知人の結婚式に出席するため、上海の近くにある無錫へ。以前、一度行ったことがありますが、上海から新幹線(以前乗ったときはJR東日本の“はやて”と同じ車両でした)で45分くらい、日本人には無錫旅情で有名で、大きな湖沿いにある観光地です。ということで、なんとなく中国モードなので、今回は、中国の理解を深める本書のレビューです。
作者の莫さんは日本に長く住んでいらっしゃるジャーナリスト。とっても日本に造詣が深いので、日中関係の見方も、中国人というより、やや日本人からみた視点が強い感じがします。たぶんそれほどまでに日本を愛していらっしゃるからだと想像します。
その視点から、日本人、中国人両方にそれぞれいい点と苦言を呈していて、中国社会や中国人を理解するばかりでなく、付き合い方の参考になります。たとえば、ゴミを拾う・拾わない、中国のデパ地下事情、名古屋銀行が上海でなくその近くの南通に進出した話、海を知らない中国人こそ日本観光のターゲット、中国のさまざまな地方の話など、ビジネスだけでなく、中国人と付き合うときの参考になる話が満載です。
日本の企業は、なかなか中国で成功しないといわれています。それはさまざまな理由がありますが、情報不足からくる理解不足がもっとも影響を与えているのではないでしょうか。ぜひ、勉強して隣国中国を理解しましょう。
他国を批判するのではなく、よいところを学べ! まさに真理
震災から1年たって、中国人観光客も戻ってきたようです。さらに増やすには戦略が必要!
国家間の関係の大きな流れを知っておくのももちろん必要
関係は微妙でも、大変近い大国で、付き合っていかなければなりません