腰痛は「水」で治る! こまめな水分補給で原因不明の「慢性腰痛」を改善する

健康・美容

2019/6/20

『腰痛の9割は水で治る』(高橋洋平/かんき出版)

 年齢を重ねると、体のあちこちにガタがくる。若い頃はまったく縁のなかった「腰痛」も、ここのところ慢性化。整形外科にかかっても「年相応」の一言で特効薬はない。腰痛体操をすすめられたが、ついつい面倒で続かず。湿布薬と腰痛ベルトで、だましだまし付き合っていくしかないと、半分諦めの境地…。同じような状況の人、結構多いのではないだろうか。

 開院3年でのべ1万人の患者が受診、リピーター率90パーセント以上という驚異的人気を誇る「ひまわり中央整骨院」。その代表である高橋洋平氏が手がけた本書『腰痛の9割は水で治る』(かんき出版)で、著者は「病気によるのではない、なにが原因かはっきりしない腰痛は、自力で治せる」と説く。それも「水」を飲むことで。

 そんな簡単に治るなんて、まさかトンデモ本! などと思ったら大間違い。心臓カテーテル治療が専門で、2015年には症例数で全国3位という実績をもつ循環器科医師の梅津拓史氏が監修という、まさにプロ中のプロ2人による腰痛改善指南なのだ。

■腰痛は「生活習慣病」。腰痛改善には悪い生活習慣を正す必要性が

 本を開いてまず目に留まるのは「腰痛リスク」チェックリストだ。「朝起きて1杯目の飲み物はお茶だ」などなど、挙げられている15の項目は一見腰痛とは何の関係もなさそうな内容。軽い気持ちで自分に当てはまるものを数えたところ、何と8個も該当してぎくり。7つ以上該当する場合は、腰にとても悪い生活をしていることになるそうだ。ということは、気づかないうちに自分で腰痛をひどくしていた、ということ?

 著者によると、病院で検査をしても、痛みの原因が特定できる腰痛(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、診断がつく腰痛)は20パーセント以下なのだそう。痛みの原因が不明の腰痛治療は、マッサージや湿布薬などによる対処療法となり、施術直後こそ痛みが改善しても、時間をおくとまたぶり返してしまう。これが「慢性腰痛」の状態だ。痛みの原因そのものを取り除いていないのだから痛みがぶり返すのは当然だ。著者はいう、腰痛の本当の原因は生活習慣の中にこそあると。つまり「腰痛とは『生活習慣病』なの」だ。その悪い生活習慣をリストにしたのが、くだんのチェックリストだったというわけだ。

■腰痛予防には、十分な水分を取り血流を良くすることが重要

 それではなぜ、生活習慣が腰痛に関係するのか? 普通、腰痛の原因と言われるのは、腹筋背筋の弱さとか、姿勢の悪さだ。だからこそ筋トレやストレッチが勧められ、それに関するハウツー本は数かぎりなく存在する。だが著者のアプローチはそれらとは一線を画している。著者が注目するのは「血流」だ。血液の流れが滞ると筋肉や関節が硬くなり痛みの原因となる、と著者はいう。つまり腰痛を防ぐためには血流をよくすることが大切であり、血流をよくするためには体に良い生活習慣が重要になる、と。そしてここで重要な役割を果たすのが「水」なのだ。十分に水分を取ることが血流を良くすることにつながり、結果腰痛予防になるというわけだ。

 どんな水分をいつ、どのように取るか。水分補給のコツについてはたっぷりとページを割いて丁寧かつ具体的に説明されている。腰痛を引き起こす習慣については、28項目にまとめて紹介されているのだが、そのどれもがドキッとさせられるものばかり。ほぼ無自覚、もしくは良かれと思ってしていた姿勢、習慣が、筋肉を硬くする原因になっていたのかも…。

 目次の前の前書き部分にも、良い座り姿、立ち姿のポイント解説や腰痛改善ストレッチイラスト(なんと動画サービス付き)など、プラスアルファ情報がたっぷり。腰痛持ちならいつも手元においておきたい、頼りになる1冊だ。

文=川嶋 由香里