ハリウッド俳優顔負け!? 南海キャンディーズ山ちゃんのネイティブ風プロポーズ

暮らし

2019/6/25

『1回読んだら忘れない中学英語』(久保聖一/KADOKAWA)

「僕と結婚してみます?」

 お笑い芸人、南海キャンディーズの山里亮太さんが、女優の蒼井優さんにプロポーズしたときのセリフです。

 山里さんご自身が出演された情報番組で、プロポーズの言葉を明かしました。周りの芸人やコメンテーターからは「人気女優にずいぶん上から目線で言えたなぁ〜」というツッコミが入ったというこのセリフ。実はこれ、有名ハリウッド俳優が映画やドラマのプロポーズシーンでひざまずいて甘くささやくセリフ、Will you marry me?のニュアンスに通じるものがあるのです。例えば、映画化もされた『セックス・アンド・ザ・シティ』のラストシーン。主人公のキャリーの恋人ビッグがWill you marry me?とストレートに告白したときには「こうでなくっちゃ!」と涙したファンも多いはず。

 英語のプロポーズと山里亮太さんの言葉には、一体どんな共通点があるのでしょうか? 『1回読んだら忘れない中学英語』(KADOKAWA)の著者である久保聖一先生は、著書の中で、助動詞をキャラクター化してわかりやすく説明しています。Will you marry me?のwillに関して見ていきましょう。

 久保先生は、「助動詞のwillは、『確信に満ちて強い意志を持っている人、志のある人』といったイメージがしっくりきます。合い言葉は、『必ず!』です。たとえると、強い意志とたゆまぬ努力で研究を続けた偉人のようなイメージです」と解説しています。

「will=『必ず!』を合い言葉に強い意志を持つイメージ」と捉えると、相手の意向をストレートに問うプロポーズシーンにふさわしいニュアンスだということがわかります。

 したがって、Will you marry me?の訳としては「僕と結婚していただけないでしょうか?」といった、へりくだった丁寧なものより、「僕と結婚しませんか?」=「結婚してみます?」といった直接的に問う日本語がしっくりきます。まさに山里さんのプロポーズの言葉とリンクするのです。

 このように、男気あるプロポーズシーンで使われるWill you〜?ですが、その他のシーンで使うには少し注意が必要です。例えば、相手に「窓を開けてほしい」ときに、「お願い」としてこうたずねる方が時々います。

 Will you open the window?(窓を開けてもらえますか?)

 久保先生は、「この言い方自体は間違いではないけれど、willは基本的に『相手に何かを行う意志があるかをたずねる』ニュアンスが入ってしまいます。よって、ともすると命令調に聞こえてしまい、日常的に用いるのはあまりおすすめしません」と説明しています。

 そして、代わりのセリフとして、Could you〜?を推奨しています。

 Could you open the window?(窓を開けていただけませんか?)

 こちらであれば、相手におうかがいを立てる丁寧な依頼となります。

『1回読んだら忘れない中学英語』の中では、will以外の助動詞に関しても、キャラクター化して解説しています。

 例えば…

 mustは「熱血のスポーツマン」で口癖は「なんとしたって!」。

 mayは「上から目線で優柔不断」で口癖は「まぁ…」。

 shouldは「みんなの規範、優等生」で口癖は「当然!」。

 イラストとセットでイメージをつかむことで、英文法の知識が深まり、英語を話すときに助けになることは間違いありません。

 なお、著書の中では、助動詞の他にも、「時制」「接続詞」「前置詞」など基本的な中学英語をキャラクター化して、わかりやすくお伝えしています。決して暗記では得られない、1回読んだら忘れない「英文法の体幹」を鍛えてみるのはいかがでしょうか?

文=余田志保(つばめパブリッシング)

解説者
久保聖一
筑波大学人文学類言語学科卒業。塾経営を通じて、また予備校や塾の講師として、30年以上にわたり英語教育に携わる。「ABC…のアルファベットは読めるけれど、makeなど英単語は発音できない」レベルの生徒を1年後には偏差値60の大学に合格させるなど、これまで多くの英語嫌いを英語好きに変えてきた。著書に『英語感覚が理屈でわかる英文法』(ベレ出版)、『中学3年間の英単語がイラストで覚えられる本』(KADOKAWA)などがある。