自由でわがままな私のままで愛される! 我慢や遠慮は一切ナシでも幸せな恋愛は掴めるんです

恋愛・結婚

2019/6/23

『欲張り恋愛論』(萩中ユウ/光文社)

 大好きな彼に心底愛されるには、どんな自分でいたらいいのだろう…。恋に夢中になるほど、そんな想いに駆られ、相手が求める“理想の彼女像”に染まろうとすることは多い。実際、読者の中にも些細なことで不安になったりヤキモチをやいたりして、彼が中心の恋愛を紡ぎ続けている方はいるはずだ。

 しかし、自分らしさを失ってまで守ろうとしているその関係は、本当に意味があるものなのだろうか。そして、自分の個性を殺してまで他人を大切にするのが“恋愛”なのだろうか。

“いつまで彼が主人公の物語の中で、脇役を演じるつもり?”

 胸にグサリとくるフレーズがしたためられている『欲張り恋愛論』(萩中ユウ/光文社)は“いい子ちゃんの仮面”が張りついてしまった世の女子に、我慢も遠慮も無理も一切せず、1人でいるときよりもラクで幸せになれる恋愛の仕方を教えている。

「わがままを言ったら、彼に嫌われてしまうかも…」と思い込み、心を押し殺している人こそ“自由でわがままな私”のまま、今以上に彼から愛される術を学んでみよう。

■1%も尽くさないから愛される

 大好きな人の喜ぶ顔が見たい。そう思うと、手料理を振舞ったり、仕事への理解を見せたりして彼に尽くしてしまう。その行為はいわば、不安の裏返し。自分にプラスαの魅力をつけることで、彼に嫌われないように保険をかけている。そんな“条件付きの恋愛”は窮屈でたまらない。

 彼に「料理が上手だね」と褒めてもらえるよう必死になったり、仕事で会えない寂しい気持ちを我慢し続けたりした結果、訪れるのはいつもバッドエンド。我慢に我慢を重ねた心が限界を訴え始めると、彼を悪者にしたくなるし、自らの手で不毛な恋に終止符を打ちたくなる。

 こうした恋愛を何度も繰り返している方は、いくら彼が喜んでくれても褒めてくれても、「見返り」を求める“尽くし行為”を一切やめてみよう。自分が疲れ果ててしまう“尽くし行為”はいずれ不満となり、恋愛に不穏な影をもたらす。2人の関係を守るためには「尽くさない恋愛」を始める勇気が必要。彼を満足させることで心を繋ぎ止める“偽りの恋愛”は、もうやめてもいい。

■恋愛中でも自分以上に好きな人は作らない

“恋愛は、「大切な自分を、もっともっと大切にする行為」であるべきです。”

 そう語る著者の萩中さんはパートナーのことを「一緒に私を大切にしてくれる仲間」と考えようと勧めている。

 自分を思いっきり愛すとか、大切にしようと言われると少しナルシシストでわがままに思えるかもしれない。しかし、自分以上に誰かを好きになると、ありのままの自分に自信が持てなくなり、相手の一挙一動に左右され、疲れ果ててしまう。さらに、1人でいるときの自分のほうが好きだと感じ、2人の未来を考えられなくなる。

 私たちは恋愛にときめきを求めたり、楽しさを共有できる人を選んだりしがちだ。だが、1人でいるときよりも自分を好きになれたり、心強さを感じたりすることこそが良い恋愛を育んでいくには大切。刺激的な恋はたしかに楽しくて燃え上がるが、長く幸せな愛を手に入れるには、わがままでかっこわるい自分も見せられる関係を築いていこう。

 時間をかけ、彼や本当の自分と向き合っていけば、自分が選んだ大好きな人の隣で幸せに笑える恋ができる。

「この人と絶対に離れたくない」と思えば思うほど、私たちは自分の本心を偽り、彼好みの女の子であろうとする。けれど、自分を愛し、自分に愛されることは誰かを愛することよりも楽しく、幸せも呼び寄せやすい。恋愛上手のカギは小手先のテクニックや恋愛スキルを磨くよりも、「自分を大切にすること」にあるのだ。

文=古川諭香