ダイエットは「1カ月で自重の5%減」がベスト! プロ格闘家が教える史上最速のダイエットとは

健康・美容

更新日:2019/7/5

『プロ格闘家流 史上最速ダイエット』(戸井田カツヤ/清談社Publico)

 減量してはリバウンド、リバウンドしては減量……なんて、無限のダイエットスパイラルに陥り、夏を目の前にして心が折れかけている人も多いことでしょう。終わらないダイエットスパイラルの原因のひとつは、過激な減量にあるそうです。

『プロ格闘家流 史上最速ダイエット』(清談社Publico)の著者、戸井田カツヤ氏(以下、トイカツ氏)は大学在学中に総合格闘技「修斗」でプロデビューし、トップランカーとしてリングに立っていたプロの格闘家。仕事として「減量」をしていた経験を活かし、安全なダイエットのメソッドを提案している人物です。

 トイカツ氏は、過激なダイエットについて、こう注意を促します。厳しい食事制限やトレーニングによって1カ月で10kgも体重を減らしてしまうと、体が「健康の危機」と感じてしまい食欲が増加。湧き上がる食欲に身を任せた結果、ダイエット前よりも太ってしまうケースが多いとのこと。やりすぎダイエットは、リバウンドの可能性を高める……そのことを伝えたうえで、著者は「ダイエットの上限は、1カ月に自分の体重の5%以内」を目安にしてほしい、と綴っています。

advertisement

 安全なダイエットの基準がわかれば、目標を立てやすいというメリットもありそうですね。そこで本稿では、同書に紹介されているダイエット法の一部をご紹介します。

■食べていいもの、ダメなもの

 短期間で目標体重をクリアする場合、もちろん食事内容に気を使う必要があります。なかでも、ダイエットの定番となっている「糖質制限」は、短期間で結果を出す“史上最速ダイエット”にとって欠かせない要素になるとのこと。同書には、血糖値とダイエットの関係についても詳しく書かれているので「いまさら糖質制限について、誰にも聞けない」なんて人にもおすすめです。

 同書では糖質量の多さという観点から「食べていいもの」「食べてはいけないもの」を料理ジャンルごとに掲載しています。

【和食】
・ホッケの塩焼き OK/サバの味噌煮 NG
 魚そのものには糖質はほとんど含まれていないものの、サバの味噌煮は味つけの際に砂糖やみりんを使用しているため、糖質量が増えてしまうとか。

「普段はそれほど気にする必要はなくても、『史上最速ダイエット』を完遂するためには小さな違いにも気を使っていきましょう」

【洋食】
・ブイヤベース OK/ポトフ NG
 野菜がたくさん入っている「ポトフ」ですが、ジャガイモやニンジンなどの根菜類には糖質が含まれています。著者いわく「ジャガイモやニンジンなどの根菜類は、野菜と思わずに糖質と思ったほうがいい」とのこと。野菜の選びかたにも注意しましょう。

【エスニック】
・トムヤムクン OK/フォー NG
 エスニック料理の定番「フォー」は、米粉を使用した麺。そのため、白米とあまり変わらない量の糖質が含まれているとのこと。一方、トムヤムクンは、低糖質の魚介類がたっぷり使用されているので糖質制限にピッタリの一品です。

■自宅でできるトレーニング

 1カ月で安全に体を絞るトイカツ・メソッドには、全身の筋肉を鍛えるトレーニングも欠かせません。同書にはトイカツ氏が考案した「史上最速ダイエット」用30秒トレーニングも掲載されています。

・ふくらはぎトレーニング

 ふくらはぎと、お尻が鍛えられるトレーニング。動きは地味ですが、結構キツいです……。

・足上げ

 ポイントはかかとが床につくところまで足を下ろすこと。上体起こしで腹筋が鍛えられない人も、足上げならトライしやすいはず。

・かかと背筋

 誰かに足を押さえてもらわなくても背筋が鍛えられるのはうれしいですね。ただし、なかなか複雑な体勢なので、しっかりストレッチをして臨みましょう。

 トイカツ流・史上最速ダイエット用トレーニングは、全10種類。1日おきに、10種類のうち3~5種類こなすことで引き締まった体を手に入れることができるとのこと。なかなかキツそうな筋トレもありますが、数年後も体形が維持できるダイエットを実現するには、苦難の道も進まねばなりません。

 そのほか、トイカツ氏本人が「1カ月で5キロ減量」した体を張った企画をはじめ、本書を大推薦する経済評論家の上念司氏との対談も掲載されている、もりだくさんの一冊になっています。梅雨に突入し、雨の日が続いているいまこそ糖質制限と自宅トレーニングをはじめるチャンスですよ!

文=とみたまゆり