「片づけなさい」という前に…子どもの判断力を養うアドラー式片付け術!【やってみた】

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公開日:2019/6/30

実践! 親と子のための片付け法~かたづけなさいというまえに~

著:
イラスト:
出版社:
三恵社
発売日:
『実践! 親と子のための片付け法』(宮崎佐智子/三恵社)

 小学生の子どもを持つ親の口ぐせトップ3のうちの1つは、おそらく「ちゃんと片づけなさい!」だと思います。我が家でも言わなかった日がないくらい毎日出てくる言葉で、なんで毎日同じことを言わないといけないのか、逆に不思議なほどです。

 でもよくよく考えてみると、片づけなさいと言いながら、じゃあどうやって片づければいいのか、具体的な方法を教えたことはないなぁと。特に小さい子どもにとっては、なんの説明もないままただ片づけなさいと言われても、自分がどうすればいいのかわからないのも無理はないですよね。

『実践! 親と子のための片付け法』(宮崎佐智子/三恵社)では、アドラー心理学を取り入れた「アドラー式片付け」法を親子の会話形式で紹介していて、子どもでも読みやすい内容になっています。親子で一緒に「なぜ片づけないといけないのか」を考えながら、実際の片付け法を実践することで、自然と片づける力、さらには判断力、生活力なんかも身につけることができる1冊です。

 本書で紹介されている方法を実際に試してみました。

1、なんで片づけなさいって言うの?(P.9)

 冒頭でも言いましたが、本当に言わない日がないくらい毎日言っている「片づけなさい」。ではなぜ親である自分自身は「片づけなさい」と言ってしまうのか。それはもちろん目の前のちらかっているものを元に戻してキレイにしてほしいというのもありますが、根本的な理由は片づけができる子どもになってほしいから。

 そして片づけを通して、いろんなことを自分で選択し、決めることができる大人になってほしいから。でもこの理由を直接子どもに対して言っても、きっと子どもはポカンとするだけのはず。きちんと親の想いを伝えるためにも、まずは親子で一緒に片づけることが大切になってきます。

2、片づけってどうやるの?(P.31)

 片づけてほしい理由を理解してもらうために、ここからは実際にアドラー式片付け法を実践してみました。

①まずは何があるのか把握するために、全部出す

 結果はご覧の通り。買ったときは覚えていたとしても、最近遊んでいないものは久しぶりのご対面となり、「そういえばこんなものもあった」と、まるで同窓会状態。しかもよく狭いスペースにこれだけのものがあったなぁと感心してしまうほどのおもちゃの量で、その量に圧倒されて、これを片づけないといけないのかと早くも根負けしそうな気持ちに。

 あっ、ちなみに、写真のおもちゃはほんの一部で、全部出すとこれの3倍ほどあり、写真に収まりませんでした…。小学2年生の息子は最近電車好きにプラスして、野球にハマっているので、野球関連のおもちゃが一気に増えだして、余計におもちゃ棚がパンパンに。

②同じ種類の仲間で固める

 一度全部出したものを、今度は同じ種類に仲間分けします。違う種類のものを一緒に入れていると何があるのかさらに分かりづらくなっていたことに気が付きました。

③「大好きなもの」VS「そうでもないもの」、「使うもの」VS「使っていないもの」のランク分けをする

 同じ種類の仲間に分けたあと、その中でまた好きなものや今はもう遊んでいないものに分けます。こうやって分けてみると、買うときはあんなに欲しがっていたのに、今は全然遊んでいないものがたくさんあることに気づきました。

 最初は全部いる! と言ってなかなか手放そうとしてくれなかったので、「これは最近全然遊んでないし、小さいさん向けのおもちゃだから、そろそろ卒業してもいいかもね」と促したりもしましたが、最終的にはきちんと自分でこっちが大事、こっちはもういらないという判断をすることができるようになり、ものと一生懸命に向き合う姿を見ることができました。

④最後におもちゃの置き場所を決める

 おもちゃの大事な順番を決められたら、最後は残ったおもちゃを片づける場所を決めます。どこに置けば遊ぶときに取り出しやすいか、そしてまた片づけやすいか。親子で相談しながら、定位置が決まりました。小さい子どもであればこれからもその場所に片づけられるようにマークなどをつけると、上手に片づけることができるようになります。

3、片づけって楽しい!(P.61)

 ごちゃごちゃになっていたおもちゃがすっきり片づき、親子共々かなりスッキリした気分に。久しぶりに親子で一緒にやり遂げ、達成感を感じることができました。子ども自身も、自分で大変さを実感しながら片づけたことで、簡単にものを欲しがってはいけないということを薄々感じ取ってくれたようでした。

片づけから達成感を得られれば自分で片づけるようになる

 子どもと一緒に片づけたことで、親である自分も“ちゃんとした”片づけ方を学んだ気がします。1つ1つの行動に意味があり、それをやることできちんと片づけられたという達成感は大人でもかなり嬉しいものでした。

 逆に、このやり方の説明がないまま単に「片づけなさい」と言われても、そりゃ片づけられないはずと納得したところも。こういった身近な達成感から「自分も頑張ればできる」「順序立ててやればスムーズにできる」ということを学べるのは、とても貴重な経験になると思います。いつも口だけでガミガミ「片づけなさい」と言っていたママ、パパ。

 ぜひ口だけじゃなく、子どもと一緒になって片づけをしてみてください。

文=JUNKO

この記事で紹介した書籍ほか

実践! 親と子のための片付け法~かたづけなさいというまえに~

著:
イラスト:
出版社:
三恵社
発売日:
ISBN:
9784864879989