勉強ができる子の秘密は朝食にある!? 成長期に結果を出す“最強レシピ”とは

出産・子育て

2019/7/5

『幼児・小学生ママ必読! 成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』(細川モモ:監修、ダンノマリコ:料理/主婦の友社)

 成長期の子どもに欠かせない栄養素とは何でしょうか。鉄、カルシウム…。そこまでは知っていても、必要な量や、豊富に含まれる食材のことまでは、意外と知らないかもしれません。

 必要な栄養素、他にもたくさんあります。だからこそ、完璧を目指すのは大変。そこで、できるだけ“めんどう”や“大変”をふやさずに、食生活を整えるノウハウを詰め込んだのが、予防医療コンサルタント・細川モモさん監修によるレシピ本『幼児・小学生ママ必読! 成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』(主婦の友社)です。

 強い体をつくる「鉄」や「カルシウム」を毎日コツコツ食べる方法、成績アップのチャンスを逃さない「朝食」の最強ラインナップ、つい敬遠してしまう「魚」の簡単レシピなど。子どもの将来を考えたレシピ&ノウハウの中から、ほんの一部を紹介します。

■学力に影響! 朝食はもっとガッツリ食べていい

5才の朝ごはんの目安量:鮭おにぎり(ごはん110g・鮭15g)、卵焼き(卵1/2個)、みそ汁(野菜60g)、りんご1/4個

 朝食はジャムを塗った食パンだけ…それでは、せっかくの成績アップのチャンスを逃してしまうかも。文部科学省によると、小学6年生の算数の平均正答率は、朝食をまったく食べない子の61.7%に対し、毎日食べる子は80.1%と、驚きの結果が出ているとか。

 じつは、朝日を浴びて脳が起きても、全身の細胞はまだ眠ったまま。そんなところに勉強を押し込んでも、イマイチ効果は上がりません。そこで、朝食に「糖質」「たんぱく質」「鉄」などを取り入れることで、脳と体の栄養が満タンになり、朝から何ごとにも意欲的に取り組める状態に。本書によると、朝食のおすすめは米が主食の和食。米とおかずとみそ汁で水分や栄養素をとりやすいからです。

「うちはパン派だから…」という家庭には“のっけパン”がおすすめ。和の食材だけど、意外とパンとの相性がいい「納豆」「鮭」「桜えび」などを乗せて、こんがりと焼くだけ。「鮭ほぐし+チーズ+青のり」なんて、夕食であまった焼き鮭を使い回してもいいし、香ばしい風味で食欲のない夏の朝でも美味しく食べられそう。

 栄養たっぷりな上に、“とりすぎNG”なマーガリンやショートニングなどを抑えられるのも、いいところ。水分を補うスープを合わせれば尚良し。ただし、白いパンは血糖値を上げやすいので、ライ麦パンや全粒粉パンを使うのがポイント。こんなに美味しそうな朝食で成績アップを狙えるなら、食べなきゃもったいない!

■毎日コツコツの「鉄」は意外に不足しがち

 成長期の子どもに特に欠かせないのは「鉄」。見逃せないのは、これが不足している子が多いということです。今や、子どもの4割弱が鉄不足の疑いアリ。乳児の鉄欠乏性貧血に気づかないでいると5歳の時点で運動や感情の発達などに遅れが見られるとか。さらに、朝の目覚め、うつなど心の病気、身長の伸びなどに影響することも…。

 鉄強化のためには、まず親が“鉄を多く含む食品”を知ることが第一。そして、それを毎日コツコツ食べることです。

 たとえば、鉄強化にもってこいの食材“豚赤身肉”を使った「豚しゃぶミルフィーユ蒸し」。白菜と豚肉を重ね合わせたミルフィーユ鍋って冬によく聞くけど、フライパンを使ってそのまま食卓に出せば、わざわざカセットコンロを引っ張り出す手間もなし。夏でもホットサラダ感覚で食べられそう。ちなみに、タレは桜えび&ゴマ入りで「鉄&カルシウム」をチリツモ!

 汗や尿からも体外に出てしまう鉄は、毎日コンスタントにとらないと不足しがち。メイン料理でガッツリ&おかずでチリツモのW効果を狙うのが良さそうです。筆者も鉄補給に気を使っていたつもりですが、本書のレシピにある鉄の量を見ていると、「うちも不足していたかも」とドキッとさせられました。

■成長期の食事は将来の子どもへのギフト

 他にも、カルシウムが豊富な「切り干し大根」や「高野豆腐」をポンと入れるだけの味噌汁など、成長期に特化した簡単レシピは本当にありがたい。恥ずかしながら、切り干し大根や高野豆腐って、手の込んだ煮物にしか使えないと信じてました。それが、こんなに簡単に使えるなんて。

 監修の細川さんと管理栄養士の風間幸代さんによるママ対談も、とても楽しくてタメになります。細川さんの「嫌いな食材も、あの手この手で食べさせないと」という言葉にはギクッ…! 筆者の場合、周りのママ友が「うちの子は好き嫌いが多い」って言っていたのを聞いて、“うちも大丈夫”と言い訳をし、野菜嫌いを見過ごしていました。でも、簡単に頑張れる方法があるんですね。ママ友にも教えてあげないと。

「人生100年時代、子どもへの最大のギフトは丈夫なカラダ」という細川さんの言葉にも納得。食費はかかるかもしれないけれど、ケガや生活習慣病を避けられるのなら、将来のための投資になる。成長期の食事の大切さについて、改めて考えさせられました。

文=吉田有希