その発情、絶対不回避! 緊急重版の嵐を呼んだ、エロきゅんオメガバース漫画 第2巻

マンガ・アニメ

2019/7/7

Bite Maker 〜王様のΩ〜
『Bite Maker 〜王様のΩ〜』(杉山美和子/小学館)

 官能的な恋愛漫画は体を熱く火照らせ、経験豊富な大人の心をもドキドキさせる。『Bite Maker 〜王様のΩ〜』(杉山美和子/小学館)も、そんな漫画のひとつ。

 近未来エロティックな本作は、男女以外の性別が登場するオメガバースまんが史上最高部数を更新し続けている恋愛漫画。第1巻は刊行されるとすぐ、緊急重版の嵐となった。

 物語の舞台は、TOKYOの新宿。男女以外に、α(アルファ)やβ(ベータ)、Ω(オメガ)といった性別が存在することがわかってから1世紀後の世界だ。

 βは人口の大半に当たる、一般的な性。それに対してαはTOKYOで10万人に1人の割合でしか存在せず、生まれつき容姿や頭脳、能力が秀でている。圧倒的なフェロモンを放つαには「ラット」と呼ばれる発情期があるのも特徴だ。

 そんなαよりもさらに希少なのがΩ。Ωは確実にαを生むことができる、繁殖に特化した絶滅危惧の性。「ヒート」という発情期間中には強力なフェロモンで周囲の人々を無自覚に誘惑できるという特徴も持っている。

 大好評となった第1巻にはαの蘇芳信長とΩの豆崎のえるの出会いがエロティックに描かれており、読者を欲情させた。オレ様的な性格で女性を軽視していた信長。彼は、のえると出会ったことにより、少しずつ変化しはじめていった。

 そして、この度、発刊された最新巻の第2巻では、キーポイントとなるαの青丹秀吉が新たに登場! 信長と同じ国立安土桃山学院高等部に通っている秀吉は、学院を牛耳っている「ナンバーズ」の一員。

 想いを寄せていた幼馴染が自分のフェロモンを感知し、暴走してしまったことにショックを受けたのえるは周囲に迷惑をかけないようにすべく、信長から提案された、安土桃山学院への転校を受け入れることに。そこで偶然、発情中の秀吉に遭遇する。

 冷静沈着な秀吉は、普段とは異なり暴力的な性欲が自我を支配しようとする発情中の自分を誰にも見られたくないと思っていた。そんな秀吉の心情を察したのえるは指切りをし、発情中の姿を見てしまったことを誰にも言わないと約束する。

 秀吉はのえるの気遣いをうれしく思い、彼女のことが気になりはじめてしまう。

 一方、のえるは信長に対し、ひるまず自分の意志を訴えかけるようになる。自分の全てをかけてもいいと思える男を見つけ、愛している人のために子を産むと宣言するのだ。

 そんな拒絶を見せつけられても信長は変わらず、オレ様的な態度を崩さず、自信満々な甘い言葉をのえるに囁く。

 そして、貞操を守る代わりに、αに擬態して自身の従者(サーヴァント)になれと、のえるに突きつける。

 のえるの転校を機に、少しずつ距離を縮めていく信長とのえる。すると、自信満々だった信長はのえると関わる度に余裕をなくすように…。身体だけでなく、心に触れたいと願うようになっていくのだ。

 なお第2巻では、第1巻にチラっと登場していたαで「ナンバーズ」の一員である、浅葱幸村の秘密も明らかに! 信長の嫉妬心を煽りそうなストーリー展開はムズきゅん。余裕をなくしていくオレ様男子のかわいさに、読者は身悶えてしまうことだろう。

 αの圧倒的な魅力に全人類の本能は揺さぶられる。胸キュン不回避なストーリー展開に、あなたのハートはもつだろうか。

文=古川諭香