髪で9割決まる!? 頭皮のプロと美容のプロが訴える大人世代が気をつけたいヘアケア

健康・美容

公開日:2019/7/14

『38歳からなりたい髪』(田村マナ、山口童子/すばる舎)

 髪がパサつき、ボリュームもダウンして髪型が決まらない、抜け毛や白髪も増えてきた…。そんな年齢とともに変わっていく髪の変化に対応していく方法を頭皮のプロと美容のプロが伝授する『38歳からなりたい髪』(田村マナ、山口童子/すばる舎)が刊行された。

これからは、服よりメイクより髪が9割

 頭皮のプロと美容のプロがタッグを組んで制作された本書。著者である頭皮のプロは、社団法人日本毛髪科学協会認定毛髪診断士で、日本スカルプケア協会認定スカルプケアリストの田村マナさん。彼女が開発したセルフケア「美髪メソッド」は、薄毛や抜け毛、白髪といった深刻な悩みを持つ数千名の人々が体験し、今や20代から70代まで幅広い年齢層が支持している。

 そして、美容のプロはビューティディレクターでヘア&メイクアップアーティストの山口童子さん。プロのメイクアップアーティストを育成する「ザ・ベストメイクアップスクール」を首席で卒業。印象分析が得意で、顔型やパーツから導きだした「第一印象」から、その人の目指すメイクやヘアスタイルの方向性、ファッションを含めたトータルコーディネートを提案してきた。

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 それぞれの世界で活躍をしてきた二人は本書で「38歳からは髪で印象が9割決まる!」と断言し、髪の重要性を説くとともに、見た目の印象をアップするためのポイントや、大人世代の女性が気をつけるべきことなどを解説している。

【大人世代が髪で気をつけたい10のこと】
・茶髪、黒髪。大人世代にはどっちがおすすめ?
・ハイライトが健康な髪の証
・根本と毛先の色むらで手抜きがバレる
・おくれ毛はオイルやワックスで処理
・後ろ髪にも表情を作ってあげる
・髪も頭皮も、ケアは「やさしく」
・夜シャンプーが髪にいい
・肌だけでなく髪にも紫外線対策を
・分け目を変えると毛の立ち上がりがよくなる
・アップもいいけれど、ときにはダウンスタイルを

 このなかで注目したいのが髪のハイライト。ツヤがありキラキラしている髪は美しさや若々しさの象徴であり、ハイライトのないパサパサ髪はその逆。髪にハイライトをつくるためには髪も頭皮もしっかりとケアを行うことが大切だ。自然乾燥などもってのほかである。また、若い頃と同じようにはいかないのがおくれ毛。おくれ毛が一本飛び出しているだけで、すっごく疲れたオバサンに見えることがある。若い頃なら無造作ヘアといえても、大人にはそうはいかないのだ。

 白髪が目立つようになってきたり、髪の毛がやせて細くなってきたり、年齢を重ねていくうちに紫外線や生活習慣の乱れからのダメージを受けて、30代や40代になると今までになかった悩みが増えてくる。そんな髪の変化に気づきつつも、今まで通りのケアをするだけで、仕事や家事、育児などに追われてそのままにしていることがあるかもしれない。しかし、本書を読めばそれがかなりもったいないことだということに気づく。加齢は絶対に避けられないが「少しのお手入れと意識の変化」で、いくつになっても髪のおしゃれを楽しめる方法があることがわかるからだ。

 本書では、時間がなくてもできるおしゃれで簡単なヘアアレンジ、髪型に合わせたメイクや着こなしも紹介。パサつき、ボリュームダウン、白髪、うねりなど、髪の悩みに対するケアも解説され、さらには料理までも提案された、至れり尽くせりの一冊となっている。

文=なつめ