疲れた自分を見るのはもうイヤ? 「一人でできる」「週末2日間」トリートメント

健康・美容

公開日:2019/7/14

『自分と丁寧に向き合う週末セルフリトリート 日常から離れて心と体をリセットする31のワーク』(長谷川エレナ朋美/大和書房)

 欲しいモノや情報がいつでもすぐに手に入れられるようになった現代。でも、選択肢が増えたからこそ、何を優先すればいいかわからなくなったり、常に何かやることに追われてしまう日常になってしまうことも…。

□何かを買ってもまたすぐに新しいものが気になり、ずっと追いかけ、満たされない
□SNSを見る癖がやめられず、疲労とストレスを感じる
□自己啓発に忙しく、気づいたらそれ自体をストレスに感じる

 こういった状態に当てはまる人に、一人で自分自身の整理をする“セルフリトリート”の方法をわかりやすく紹介するのが、『自分と丁寧に向き合う週末セルフリトリート 日常から離れて心と体をリセットする31のワーク』(長谷川エレナ朋美/大和書房)。

 若くして成功を収め、傍から見れば華やかな生活を送っていたという著者も、現代社会に生きる故の苦しみを抱えていたという。本書では、そんな状況から自分を取り戻すことができたリセット術が、細やかに、そして丁寧に綴られている。

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 本書の「リトリート」とは、「日常を離れ、自分を見つめ、休養やリフレッシュすること」。そこで著者が考え出したのが、週末の時間を使って一人で行うことができる「セルフリトリート」。自分と丁寧に向き合うことで、新たなやる気やパワーが湧く、集中力が上がるなどの多くの効果が得られ、その結果、願っていた未来が実現できるようになるという。

 基本方法は、著者がすすめるいくつものメニューの中から興味のある項目をいくつかピックアップして“自分のプログラム”を作り、そして実践するというもの。最低でも月に1回、どこかの週末を使って2日間行うだけでも変化を感じられるというから、取り入れやすい。「一人で行えること」というのが特徴だ。31のワークの中からいくつか紹介しよう。

・価値観を明確にする

 自分の価値観を自分でよく知り、優先順位をつける。自分が本当に大切にしている価値に対して時間やエネルギーを注ぐことができれば、人生はもっと充実し、自分のことや自分の人生が好きになる。

・マインドマップを書く

 自分の思考を整理するために、頭の中にあるものを紙に書き出してみよう。自分の中にあるものを目で見ることができるので、今まで気づかなかったことに気づける。

・時間のマトリクスを作る

 価値観の優先順位を明確にしたら、その価値観を日々のスケジュールに落とし込んでみよう。やらなくていいことは何か? そして何に時間を使うことが豊かな人生になるかを整理できる。

・自分の人間相関図を作ろう

 自分を取り囲む人間関係について考えてみる。人はどんな過酷な状況でも人とのつながりで心が救われることがある。自分の周りの相関図を作って視覚的に見てみると、自分にとって必要な人とそうではない人も見えてきやすい。

 自分の内面はもちろんのこと、外見の美しさにもつながるようなワークや、美容に関する役立ち情報も多いので、美意識が高くなれたらいいな…と願う女性にもおすすめ。自分なりに書き込みもできるように構成されている本書には、「自分のパーソナルトレーナー」のようにこの本を使ってほしいという著者の願いも込められている。

 季節の移り変わり。疲れた自分とはさよならをして、新しい自分の魅力を引き出してみては?

文=水元詩