レトルトカレーが本格カルボナーラに大変身! カレー研究家が教える極うまアレンジレシピ【作ってみた】

暮らし

2019/7/20

『あなたの知らないレトルトカレーのアレンジレシピ』(一条もんこ/扶桑社)

 安くて手軽なレトルトカレー。温めてご飯にかければ、立派な1食ができあがる。しかし作るのが簡単なレトルトカレーに「手抜き」というイメージを持つ人も多い。

 レトルトカレーは、きちんと料理ができない日のためのストック食品。積極的に使うものではない、と感じてはいないだろうか。

『あなたの知らないレトルトカレーのアレンジレシピ』(一条もんこ/扶桑社)は、手軽さはそのままに、レトルトカレーをお店顔負けの本格料理に変身させる1冊だ。著者の一条もんこさんは年間800皿以上のカレーを実食するカレー・スパイス料理研究家。本書で紹介しているレトルトカレーのアレンジレシピは、彼女の“カレー人生の集大成”だという。

 そんな本書を覗いてみると、どの家庭にもある食材や調理道具で作れる簡単なレシピばかり。使用するレトルトカレーは、お財布にやさしい100円台の商品でよいという。リーズナブルなレトルトカレーのほうが、クセのないシンプルな味でアレンジに最適なのだそうだ。

 そこで本稿では本書でおすすめされている100円台の市販レトルトカレー(中辛)を使い、気になるメニューを作ってみた。

「バターチキン風カレー」(p.23)

 1つ目は甘くてスパイシーな「バターチキン風カレー」。市販のレトルトカレー(中辛)に、コーヒーフレッシュ、トマトケチャップ、はちみつを混ぜ合わせて、フライパンで加熱すれば完成する。

 実食してみると、混ぜて加熱しただけとは思えない甘さと辛さのバランスに驚き! 口に入れた瞬間はケチャップのコクやはちみつの甘味をたっぷりと感じるが、後からカレーのピリッとした辛さも効いてくる。子どもや辛さが苦手な人は、甘口のレトルトカレーを使うのがよさそうだ。

 コーヒーフレッシュを加えることで、バターチキンカレーのとろっとしたクリーミーさも見事に再現されていた。ライスでもいいが、ナンと一緒に食べたくなる本格カレーだ。

「とろとろ卵の味噌キーマカレー」(p.57)

 2つ目は食べ応え満点の「とろとろ卵の味噌キーマカレー」。ごま油を熱したフライパンで鶏ひき肉と味噌を炒め、市販のレトルトカレー(中辛)、砂糖を加えて加熱する。盛り付け時に卵黄と、お好みで貝割れ大根を散らせば完成する。

 味噌を加えることで、こってりとしたコクのあるカレーにグレードアップ。辛さはマイルドになるため、ピリッとした刺激の欲しい人は辛口のレトルトカレーを使うのがおすすめだ。

 彩りに一役買っている貝割れ大根の爽やかな苦味が、味噌キーマカレーと相性抜群! 暑い日にうってつけの、食欲をそそる1品だ。キーマカレー自体は子どもが喜ぶ味でもあるが、大人が冷えたビールと一緒に楽しむメニューとしてもおすすめしたい。

「カレーカルボナーラ」(p.86)

 最後は、にんにくが効いた濃厚「カレーカルボナーラ」。一見結びつくことのないカレーとパスタの相性のよさを教えてくれるメニューだ。

 フライパンに市販のレトルトカレー(中辛)、チューブにんにく、牛乳を入れて煮詰める。コーヒーフレッシュ、粉チーズを加えてさらに過熱し、茹でたスパゲッティを絡めて完成。盛り付け時は卵黄をのせ、お好みで黒コショウ、粉チーズを散らす。

 レトルトカレーで作ったことを忘れるほど、本格的なカルボナーラだった。たっぷりと入れた粉チーズのおかげで、絡みつくような濃厚なクリーム感が楽しめる。にんにくとカレーの甘さをほのかに感じる上品な味わいは、まさにお店顔負けレベル。

 ただし牛乳や粉チーズが加わることで、カレーの辛さはほとんど感じなくなる。スパイシーさを加えたい時はレトルトカレー商品の辛さを変えるか、本書で紹介している市販のパウダースパイスをちょい足しするといいかもしれない。

『あなたの知らないレトルトカレーのアレンジレシピ』には、本稿で紹介した以外にも60を超えるアレンジレシピが収録されている。ちょっとしたひと手間で、レトルトカレーが本格的でおいしい料理に変わるのだから、日々の食事に活用しない手はないだろう。

 本書を読めば、ストック棚で眠らせているレトルトカレーに今すぐにでも手を伸ばしたくなるはずだ。

調理・文=ひがしあや