「ブルーパブでIPA」って何? 会社帰りにおしゃれに楽しむ「クラフトビール」超入門

暮らし

2019/7/24

『クラフトビール超入門』(主婦の友社)

 最近、ちまたでよく見かける「クラフトビール」の文字。今、酒類でもっとも売上が伸びているジャンルで、酒離れと言われている若い世代にも人気なのだとか。しかし、普通のビールとどう違う? 地ビールとは同じなの? ピルスナーとかよくわからない…、なんて人多いのでは。

 結局「まぁ、ビールなんだから、とりあえずグビグビ飲んで美味しけりゃいいか!」となっていませんか? 実はそれ、ちょっと待った。クラフトビールは“とりあえず”“グビグビ”飲まないビールなんです。その魅力を知りたいと思いませんか?

「えーでもビールのうんちくなんて勉強するのは面倒くさい」

 そうですね、まったくです! そんな人におすすめなのが、『クラフトビール超入門』(主婦の友社)。知らずに飲んではもったいないクラフトビールの魅力について、パラパラ読むだけで、「わかった気になる」「選べる気がする」と、クラフトビールとすぐ仲良くなれます。

そもそもクラフトビールって何? パッと選べる簡単な方法は?

 クラフトビールは直訳すると、「手作りのビール」。工業化され大量生産されるビールと異なり、ブルワーと呼ばれるビール職人が、思いを込めて作ったビールのことです。この本では、「造り手の顔が見える個性豊かなビール」と定義づけています。

「ふんふん。ま、それはわかったから、まず飲みたいのよ。でも、いっぱい種類あって、選べない」

 そう、クラフトビールの酒類(スタイルと呼びます)は、100酒類以上! 全部覚えるのはムリ。そこで初心者におすすめの選び方を紹介します。

 まずは「ビールの色」。クラフトビールの色は、淡い黄色から黄金色、漆黒までさまざま。最初の一杯なら、ふだん飲んでる一般的なビールと近い淡い黄色のクラフトビールを選ぶと、親しみやすい味わいがします。ビアパブなどで色がわかるならこの方法で。コンビニや酒屋でビールの色がわからないときは、ボトルの裏に「ピルスナー」と書いてあるものを選ぶとハズレません。というのも、一般的な市販のビールは、ほぼ「ピルスナー」というスタイルだから。これは「ラガー」という醸造方法で造られていて、淡い黄色が特徴。クラフトビールなら、うま味が増した豊かな味を楽しめます。

クラフトビールの種類は100以上。初心者が覚えておきたい種類はまず2つ!

 ピルスナーと、もう1つ覚えてほしいのが「ペールエール」。これも、淡い黄色のビールの代表格のスタイルです。その多くは、ピルスナーよりもやや濃い黄金色です。シャープな味でのどごし抜群のピルスナーに対して、フルーティーで華やかなコクを持ちます。まずは、この2つのスタイルを覚えているだけでも、かなり選びやすくなります。

 ビールは単純に言えば、麦のお酒。麦芽とホップ、水と酵母があれば造れます。主材料が同じなのに、なぜそんなに種類が多いかというと、プラスする材料や、醸造手法などが異なるため。ピルスナーは下面発酵の「ラガー」、ペールエールは上面発酵の「エール」の仲間。このあたり知れば知るほど奥深い世界ですが、ビールのうんちくを、もっと詳しく知りたいなら『クラフトビール超入門』を読んでみましょう。

「ブルーパブでIPA」が今一番おしゃれな飲み方。で、それって何?

 クラフトビールを楽しむには、コンビニや酒屋で買ってくるのも手軽ですが、ビアパブで飲むと格別の味。なかでも「ブルーパブ」が今、大注目です!

 ブルーパブとは、醸造所つきのパブのこと。すなわち、店内でできたてのビールが飲めるという、ありがたいビアバーです。醸造所と聞くと大きな施設を想像しますが、1994年の酒税法改定で小さなタンクでもOKとなったため、街中でも、小さなブルーパブを見かけることが多くなりました。

 例えば、写真の「さかづきBrewing」は、東京・北千住駅そばの商店街の一角にあり、ブルワーは若い女性。大手ビールメーカー勤務のあとで起業し、女性ならではの繊細な味わいのビールを提供しています。「せんべろ」の多い土地柄でありながら、単価の高いクラフトビールが支持されているのは、ここでしか飲めないビールのフレッシュな美味しさにやみつきになる人が多いせいでしょう。

 クラフトビールのビールのスタイルで覚えるべきは、まず2つと前述しましたが、実は今、一番人気のスタイルは、「IPA」と呼ばれるスタイル。これは、インディア・ペールエールの略語、すなわちペールエールの仲間です。色は一般的なペールエールより、やや濃く、ホップの豊かな香りと苦味がしっかりとある通好みのビールですが、女性にもとても人気があります。ブルーパブなど、クラフトビールが飲めるバーは、女性客が多いのも特徴。1人でも入れる雰囲気のお店が多く、仕事帰りにブルーパブで、IPAを1パイント注文し、ゆっくり味わうと、気分がほぐれて、1日の疲れもいやされそうです。そういえば昨年、クラフトビール好きな女性が主人公のドラマもありましたね。実際、パブで見かける「クラフトビール女子」は、素敵な人が多い(あくまで個人の見解ですが)。ぜひ一度は足を運んでほしいもの。初めてでも大丈夫、本書を持参していけば、強い味方になってくれます。

絶対美味しい日本のクラフトビールを厳選して紹介

 なぜなら、本書には、「絶対美味しい日本のクラフトビール図鑑77」も載っていますから。世界でも評価されている人気ビール、コンビニでもよく見るあのビール、ビール通が注目の最旬ビールを全国から厳選し、ブルワリーの魅力、原料やアルコール度数などのスペック、販売形態など、気になる情報を網羅。ボトルとグラスの画像もあり、お店でビール名が羅列していても、ぱっと選べます。さらに世界の有名ビールも36のブルワリーで紹介。ビールの製造方法はマンガで解説され、注ぎ方のコツもプロが伝授と、充実した内容。ハンディサイズなのでビアパブに持っていきやすいのもありがたい。読むだけで、クラフトビールが美味しく飲める、ありそうでなかったクラフトビールの入門書です。