理系男子の奇怪な行動は●●のせい? 恋愛偏差値の低い理系男子との「恋愛トリセツ」

恋愛・結婚

2019/8/11

『理系男子の“恋愛”トリセツ』(高世えり子:漫画、瀬地山角:文/晶文社)

 理系男子はとても不思議な存在だ。世間話がめっぽう弱くて会話が続かない。ところがひとたび専門分野の話題になるとマシンガントークが炸裂! デート中に何度も頭を抱え、「やっぱ理系男子ってムリかも…」とさじを投げた女性が数多くいるだろう。

『理系男子の“恋愛”トリセツ』(高世えり子:漫画、瀬地山角:文/晶文社)は、タイトルの通り理系男子と幸せになる方法を指南した取扱説明書だ。婚活市場では“優良物件”ともてはやされる彼らだが、なかには恋愛偏差値が低いこともある難点をあわせ持つ。

 本書によると、一部の理系男子の恋愛偏差値の低さや奇怪な行動の数々には理由があるのだそうだ。この本を読めば彼らに対する理解が広がること間違いなしなので、ちょっとだけご紹介したい。

■理系男子の奇怪な行動は「恋愛の練習試合不足」のせい

 一部の理系男子は、デートで会話が続かないことがあるし、ときに突飛な行動をするし、パートナーを喜ばせる方法をイマイチ理解していない。女性から見ると彼らは「異星人」に映るだろう。ところがそれは理系男子も同じで、彼らの目には女性が異星人に映っている。

 一般的に、中学校から高校、高校から大学へステージが進むほど、理系学科の女子生徒の数が減る。とても残念な光景であることはひとまず置いておき、このような環境のせいで多くの理系男子が女性に対する免疫を獲得しておらず、女性に対する理解を深められないまま歳を重ねてしまうことがある。

 プロスポーツ選手が普段から死に物狂いで練習するのは、本番で最高のパフォーマンスを最大限に発揮するため。ところが理系男子は、慣れたコミュニティで多くの時間を過ごしたせいで、女性と接する大切なときでさえも“理系男子ノリ”を発揮してしまう。ここで本書の内容を抜粋したい。

つきあいはじめた理系男子にこうした不満を抱く女性もいるのでしょう。しかし一方的に話をしていたとしても、基本的に、目の前にいる人をないがしろにしようという気持ちはないと思います。彼らなりに、正面から向かい合っている。

 理系男子の奇怪な行動は「恋愛の練習試合不足」のせいであり、異星人(に見える)同士、互いにトライ&エラーを重ねれば改善できると本書はアドバイスを送っている。

■理系男子と幸せな結婚生活を送るコツは「夫婦間プレゼン」

 本書は理系男子の“恋愛トリセツ”だけでなく、理系男子が不慣れな恋愛をして結婚するまでの過程を描いた漫画も収録されている。その内容は彼らの独特な生態を見事に突いていて、「理系あるある」経験者なら笑って頷いてしまうだろう。

 この漫画では目を見張るシーンがいくつかある。その1つが、毎週末のように2人でご飯を食べるようになって、彼女なのか友達なのか“曖昧な関係”に疑問を持った理系男子が「我々は付き合っているのでしょうか?」と、相手に“序論”と“本論”を展開しながら結論を導き出す場面。

 とてもほっこりするシーンなのだが、ここで彼らの特徴的な生態に注目したい。理系男子の思考は「回路」ということだ。

 数学や科学は、合理を極めた者に微笑みを向ける。そんな日常で生きてきた彼らの思考パターンは、公式で作り上げられた回路のようになる。だからパートナーを大変困惑させてしまうときがあるのだ。

 たとえば家具1つを買うにしても、「この製品にはこのような特徴があり、これがメリットで、これがデメリットで…」と、面倒なトークに延々と付き合わされる。これは最適な解を求める彼らの思考パターンであり、理系男子なりに「2人で話し合って最も納得できる答えにたどり着きたい!」と考えてこその行動。

 そこで本書は、理系男子と幸せな結婚生活を送る方法の1つに、「夫婦間プレゼン」を提案している。ちょっと面倒でも「この枕、可愛いから買いたいな。その理由はね~」というように、決め事の一つひとつに理由を添えてみるといいそうだ。

 本書を読んで強く感じるのは、理系男子もやはり人間ということ。女性の気持ちを察したり、思いを先回りして行動したりすることは苦手だ。それでも彼らは女性と正面から向き合おうとしている。不器用なりに。

 だから女性に必要なのは、理系男子がこちらに歩み寄るまで待つことであり、お互いに理解し合うトライ&エラーを我慢強く重ねること。もし理系男子と付き合いたい、結婚したいと考えているならば、本書を読んで彼らに対する理解を深めるといいだろう。

文=いのうえゆきひろ