脳科学者による最新恋愛メソッド! 男性から一生愛され続ける「溺愛理論」って?

恋愛・結婚

2019/8/19

『「溺愛理論」27のルール どうしようもなく愛される女になる』(瀬里沢マリ/マガジンハウス)

 女性の恋愛の悩みは数多くあれど、すべてに通じる根源は「相手に愛されない」ことへの不満なのではないだろうか。好きな男性に愛されたい、もっといってしまえば溺愛されたい、しかも永続的に。『「溺愛理論」27のルール どうしようもなく愛される女になる』(瀬里沢マリ/マガジンハウス)は、女性が「溺愛される行動」をすることで、それが実現できるという「溺愛理論」をまとめた一書だ。

 著者の瀬里沢マリさんは、東京大学大学院薬学系研究科で脳科学の研究をし、現在もニューヨークの脳科学研究所に勤務するかたわら、自らが提唱する溺愛理論を広める”溺愛コンサルタント”としても活動している。瀬里沢さんがこの理論を打ち立てるに至った経緯については、前書となる『無理もしない 我慢もしないで愛される 溺愛理論』(評言社)に詳しい。

 かつて、大学院生だった瀬里沢さんは、これ以上ないと思える男性に恋をし、3回告白して3回ともフラれてしまう。そこで、研究と同じ手順で、男性心理についての仮説を立て、データを集めて検証し、どんな男性にも通じる恋愛のメソッド「溺愛理論」を導き出したという。このあたりの地道な検証方法についてのエピソードも面白かったので、ぜひ前書も読んでみてほしいのだが、ここで紹介する『「溺愛理論」27のルール どうしようもなく愛される女になる』は、その溺愛理論がさらに端的に実践しやすくまとめられている。

 第1章では、基本編として、恋愛で失敗する理由と、溺愛理論の礎となる”男性の本質とはなにか”について解説。第2章は、いよいよ実践編として溺愛される行動についての具体的な方法が紹介されている。溺愛される行動とは、簡単にいうと、男性にしてほしいことを明確に伝える(的を出す)、それを男性がしてくれたら3回お礼をいう(3回感謝)、というものだ。これを繰り返すことで、男性は自信がつき、女性は愛される実感が得られて、溺愛ループが回っていくという。

 そう聞くと、「なんだそんなこと? チョロいじゃん」と考えるむきもあるかもしれない。ただしこの理論は、ある種の女性にとってはかなりハードルが高いのも事実だ。私の周囲の独身アラフォー女性、とくに都会で仕事をバリバリこなしてきた層は、とにかく甘えベタ。就職超氷河期時代を経て、社会でのサバイブ力を高めていく過程で、困ったことがあっても自分で率先して問題解決していく能力が過剰に備わってしまった。それが仕事ではなく恋愛などのプライベートなコミュニケーションでも、なにかにつけて「自分でやったほうが早い」「相手にやらせては申し訳ない」が先に立ってしまうのだ。

 長年しみついてきた考え方や行動パターンはすぐに変えられるものではない。いきなり「男性は女性を喜ばせたいという本質があるから、的を出せ! そして3回感謝だ!」といわれても、慣れないことをしたらすぐにボロが出そうである。ましてや意中の男性にできるわけがない。そうした女性こそ、日常生活の中で「的を出す」「3回感謝」を取り入れることから始めてみてはどうだろう。瀬里沢さんがおすすめしているのは、まずは”職場のおじさん”で練習することだ。そこでよい反応が得られて、効果があることが実感としてわかれば、だんだん自信を持って溺愛理論を実行していくことができるだろう。

 第3章では、実際にお付き合いが始まってから、結婚したあとでもずっと溺愛され続けるための秘訣が紹介されている。タイトルにある”「溺愛理論」27のルール”が、そのまま各項目の見出しになっているため、通読した後も、内容を頭に入れておけば目次を見るだけで「ハッ! そうだった!」と振り返ることができるのも本書の利点といえる。溺愛理論は、女性だけが得をするという理論ではなく、男性も自信がつき仕事がうまくいくなど、男女ともによい影響があるという。この理論を実践することで、私もふくめ、なにかにつけて気丈でいなくてはいけなかったアラフォー世代が幸せな恋愛を育めることを期待したい。

文=本宮丈子