ガラスの部屋に閉じこもる青年を、水墨画のエネルギーが再生させる。『線は、僕を描く』

文芸・カルチャー

2019/8/31

『線は、僕を描く』 (砥上裕將/講談社)  人生の岐路に立たされた時、人の心に「自分はいつか、ちゃんと“何か”になれるのだろうか」という、漠然とした不安が芽生える。その想いは大人に近づくにつれ段々と強くなり、何者にもなれそうにない自分という存在に無性に焦りを思えてしまうこともあるだろう。しかし、『線は、僕を描く』(砥... 続きを読む