あがり症、引っ込み思案、繊細すぎる人の特効薬! 緊張を味方につける「ポーカーボイス」って何?

暮らし

2019/9/4

『人前が苦手なら、ポーカーボイスで話せばいい。 声の悩みを解決する8つの簡単メソッド』(司拓也/ポプラ社)

 どうしたら大勢の人の前でも緊張せずにうまく話すことができるようになるのだろう。人前に立つとどういうわけか声が震えてしまう。いつでもどこでも自信たっぷりに話せたら良いのだが、あがり性を治すのは、不可能なのだろうか。

 そんな、人前が苦手という人の処方箋となる本がある。それは、『人前が苦手なら、ポーカーボイスで話せばいい。 声の悩みを解決する8つの簡単メソッド』(司拓也/ポプラ社)。「ポーカーボイス」とは、相手に自分の緊張を悟らせない声のこと。局アナ、タレント、経営者、政治家も実践しているトレーニングであり、「声」を鍛えることで、どんなに緊張していても、堂々とした、自信のある自分を演出できるようになるというのだ。

 世の中のボイストレーニングは、「ハキハキとした通る声」を目指しているものが大半だが、日頃おとなしく控えめな性格の人にとっては、一時的に声を変えることはできても、なかなか定着しづらい。だが、この本では、どんな人でもその人らしい、緊張を悟らせない声を定着させる方法が紹介されている。それも、8つのメソッドを毎日5~6分、2週間程度継続するだけで、コツがつかめるという。メソッドはどれもカンタンなものばかり。舌や耳を引っ張って身体をほぐしたり、自分がペットボトルに入っているとイメージして、身体の重心を意識したり…。その他には、こんなメソッドが紹介されている。

●あくび発声法

 著者・司拓也氏によれば、「喉を開く」という感覚をつかむことができれば、ポーカーボイスの半分は習得できたといっても過言ではないという。この感覚が最もわかりやすいのが、あくびだ。試しに、あくびをしながら、「ふわあぁーーー」と声を出してみてほしい。びっくりするほど、声が出たことに気づくだろう。これを3回繰り返してみよう。この感覚のまま、実際に文章を読んでみる。そして、あくびの度数を「100%→50%→10%」という風に下げてみよう。あくびの度数を下げるとは、完全なあくびの状態で声を出す、言葉の輪郭がはっきりしていない状態から、少しずつ言葉の輪郭をクリアにしていく作業だ。段階を経ていくことで喉が開いた感覚を身につけたまま、こもることのない通る声を出すことができるようになるのだ。

●ニャニャニャ体操

「あくび発声法」で喉を開く感覚をつかんだら、次にトレーニングしたいのが、声帯だ。すべての音を、裏声に近い、できるだけ高い声で、「ニャニャニャ」と発声してみよう。文章もこの「ニャニャニャ」という声で読んでみる。「ニャニャニャ」と高音で発声することで、音の抜けが良く、自然と舌の形がお椀型になり、音が良く抜けて通りのいい声を出すことができる。裏声に近い高い声を出すことで、高音や通る声を出すときにつかう声帯の筋肉を鍛えることもできるようになるのだ。

 他にもこの本では、シチュエーション別の対策を教えてくれる。「滑舌をよくするには?」「舌ったらずに治すには?」「目が泳いでしまうのをどうにかするには?」など、自分の状態に合った改善策を教えてくれるのも嬉しい。

 この本は、あがり性に悩む人の特効薬。あなたも、ポーカーボイスを身につけて、緊張を味方にしてみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ