あなたは何問答えられる!?  “ごみ清掃芸人”滝沢秀一の知っているようで知らない「ごみの話」

暮らし

2019/9/3

『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(滝沢秀一/太田出版)

 生活していると必ず毎日出てくるごみ。紙くず、ペットボトルといったものから、ビン、家電製品まで、本当にありとあらゆるごみを出していますが、皆さんはごみの分別、ちゃんとできていますか? これは燃えそうだから可燃ごみでしょと言って、自分基準のあいまいな分別になっていませんか?

 そんな人は『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(滝沢秀一/太田出版)でもう一度ごみ分別方法を勉強し直してみましょう。本書はお笑い芸人でありながら、ごみ清掃員歴7年の“ごみ清掃芸人”である著者が、子どもにも読みやすいようにクイズ形式でごみの分別について紹介しています。

 日々のごみ分別を楽しく学べるだけでなく、今後の環境問題まで考えさせられる、まさに画期的なためになる1冊。そこで今回は、この中の初級、中級、応用から1問ずつ出題してみます。

1、<初級編>魚肉ソーセージは何ごみ?(P.15)

 子どものころから大好きな魚肉ソーセージ。あのビニールの部分をむきながら食べるということ自体が斬新で楽しかったりします。でも、よくよく見れば先端に留め金として金属がついています。これを捨てるときは何ごみで捨てればいいのでしょうか?

 答えは、「可燃ごみ」。先端の金属部分は燃えないので、ハサミなどで切って不燃ごみとして捨てることが理想ではあるけれど、素材の9割が可燃ごみだった場合は、1割不燃ごみが付いていたとしても可燃ごみで出せるんだとか。この基準は初耳でした。同じような例としては、ベルトや洋服に金属ボタンが付いていても可燃ごみと出して大丈夫だそうです。

2、<中級編>中が汚れているソースの空き容器は何ごみ?(P.41)

 料理を作る家庭なら必ず調味料があると思いますが、例えば使い終わったソースの容器は何ごみで出すと思いますか? ちなみに、容器には“プラ”と書かれています。

 答えは、「可燃ごみ」。一見“プラ”と書かれていたら、プラスチック資源の日に出したくなりますが、中が汚れているプラスチックはリサイクルには適しません。リサイクルに汚れは大敵なので、この場合は可燃ごみとして出すようにしましょう。せっかくリサイクルできるならと一生懸命中身を洗ったとしても、結果として水を汚すことになってしまうので、ここは無理せず可燃ごみとして出すことをおすすめします。

3、<応用編>せんべいや海苔と一緒に入っている乾燥剤は何ごみ?(P.95)

 せんべいや海苔などを買うと、「これは食べられません」と書かれた袋が入っていたりしますよね。これはせんべいや海苔が開封したあともしけらないようにする働きがある乾燥剤と呼ばれるものです。さてこれは何ごみでしょうか?

 答えは、「不燃ごみ」。見た目は紙っぽい袋に入っているので可燃ごみと判断してしまいそうですが、乾燥剤は一定量以上の水分が加わると熱も持つ性質があるため、もしこれを水気がある可燃ごみと一緒の袋に入れてしまうと発火してしまう危険などがあるため、「不燃ごみ」扱いになっているんだとか。確かにこれは応用編だけあって、かなり難易度が高い問題。

 ここで紹介した以外にも、マンションのチラシや歯ブラシ、ビンタイプのマニキュアなど、思わずうーんと考え込んでしまうような分別問題もあったりして、大人でも勉強になる情報がたくさん紹介されています。

 ちなみに、1回に1家庭から出せるごみの量が45リットルの袋で3袋までって知っていましたか? もし引っ越しなどでごみが大量に出るときには、事前に清掃事務所に電話しないといけないことをお忘れなく!

日ごろから分別を守り、ごみを出さない生活へ

 最近ではSDGsという言葉もよく耳にするようになり、お店でのビニール袋の有料化や、プラスチックストロー廃止など、少しずつではありますが社会的により地球環境への取り組みが強化されつつあります。でも、個々の家庭ごみに目を向けてみると、まだまだ意識は遠く、ついつい便利なものを購入して、間違った分別のままごみを出すということが起こり続けています。本書にもありましたが、ごみの最終処分場はあと50年でいっぱいになると言われています。50年というと、自分の子ども世代が大人になったときにそれを迎えてしまうということです。そうならないためにも、改めて正しいごみ分別の知識を身に付け、いかにごみを出さないような生活にするかを各家庭ごとに本気で考え、すぐに行動していかなければいけない時期になってきています。

文=JUNKO