中国人若手の深層心理を知ることが、中国ビジネスの第一歩!

公開日:2012/5/14

ほんとうは日本に憧れる中国人

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : PHP研究所
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:王敏 価格:650円

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上海で地下鉄に乗っていると感じるのは、若い人と40代以上の人のファッションの差です。
若い人は東京と同じかそれ以上ファッショナブルですが、40代以上の人は大体グレー系のジャンパーに白系のシャツとノータックのグレーのズボン。外見でもわかるように、1980年代生まれ以降は“バーリンフォー”(80年代生まれ)といわれ、意識も消費行動も違います。

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1990年代生まれはもっと違うと言われています。この世代は日本のアニメ、日本食、などを普通に受け入れ、上海の代表的なデパート久光の地下食品売り場には、日本のお菓子や調味料、インスタントラーメンなどの食料品が並んでいて、少し高いけれども彼ら彼女らにとっては普通の商品です。お菓子はグリコや味覚糖など、化粧品も日本のブランドが人気です。

本書では、法政大学教授の著者が、中国の若者の複雑な心理を分析。日本には憧れるが、心の一部では反日感情も持っている。子どもの頃から親しんだアニメなど、ソフトパワーを通じて相互理解が大切だと説きます。

日本の若者は成長著しい上海をカッコいいといいますが、上海の若者は、ゴミが落ちていなくて、キチンと整列して電車に乗る東京をクールで居心地がいいと感じるようです。となりの芝生が青く見えるのはいつの時代でも同じかもしれません。


1980年代生まれはそれまでの中国人とはまったく違う価値観です

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