【犬派に悲報( T∀T)】犬は猫より嫉妬深い! 嫉妬にかられまさかの腹黒行動を…!

暮らし

更新日:2019/9/14

「どっちがかしこい?」「どっちがかわいい?」など犬派vs.猫派の論争は尽きないが、動物学にもとづいて実際に犬と猫を比べたのが『犬と猫 どっちが最強か決めようじゃないか』(主婦の友社)。

「記憶力がいいのはどっち?」「嫉妬深いのはどっち?」「アピール上手はどっち?」「グルメなのはどっち?」「言葉をよく理解するのはどっち?」といった、犬と猫の知能や感情、身体能力、五感、人間とのコミュニケーション能力など55項目が比較され、犬か猫かの「勝者」が決まる…。

 ジャッジするのは、『ざんねんないきもの事典』、『わけあって絶滅しました。』などで大人気の動物学者・今泉忠明先生。

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 比較を通し、知りたかった犬猫の気持ちや行動のナゾもわかり、両方の魅力を再発見できる一石二鳥(二獣?)のオモシロ本。犬派も猫派も楽しめる!

 マンガやイラストも満載で、「犬猫あるある」にニヤリとする飼い主も多いだろう。

『犬と猫 どっちが最強か決めようじゃないか』(主婦の友社)

飼い主の寵愛を奪う相手に、人目がないところで八つ当たりする犬

 それぞれの比較結果には、「なるほど!」「やっぱり!」というものも、「意外!」「びっくり!」なものもあるが、いちばん意外に思われるのは、「嫉妬深いのはどっち?」の結果かも。

「化け猫」に象徴されるように、猫は恨みがましく根に持ちそう、それに対して犬は無邪気で裏がなさそう、などと思っている人が多いのでは? しかーし、実は嫉妬深いのは犬だった!

 犬を複数飼っている家では、1匹が飼い主にかわいがられると、あとで人目がなくなってから、その1匹に他の犬がパンチしたり、噛みついたりすることがあるのだとか。

 犬は野生時代に、1匹のリーダーに率いられた群れで暮らしていたそう。群れの中での地位を上げるためにはリーダーの寵愛を受けることが必要だったので、そこに嫉妬が生まれやすかったのだ。現代の飼い犬にとってのリーダーは飼い主なので、「奪い愛」状況が生まれやすいと考えられる。

 しかし、飼い主が見ていないところで八つ当たりするとは、犬もなかなか腹黒でビックリ!

猫にとって飼い主は「エサをくれる同居人」で、寵愛は求めない

 それに対し、猫は単独で生きてきた動物で、リーダーという存在はいなかった。現代でも、猫にとって飼い主はリーダーではなく、「エサをくれる同居人」ぐらいの感覚らしい。なので、飼い主にとってカナシイことに、その寵愛を求める気は猫にはサラサラないのだ。

 それに加え、猫はフラストレーションを感じたとき、八つ当たりでなく、爪とぎやあくびなどの「転位行動」といわれる行動で気持ちを切り替え、マイナスな感情を引きずることがないそう。夜、突発的に猫が走り回る「夜の運動会」も、その発散法のひとつともいわれている。

 これも、単独で暮らしていた猫は、マイナス感情や失敗を引きずっていると命にかかわることもあったからだと考えられる。

マイナス感情を引きずらない猫、落ち込みやすい犬

 そんなこんなの比較を通し、犬猫の行動の背景にある性質や気持ちがわかってワクワクする本書。

 マンガやイラストも犬猫好きにたまらない感じだと思ったら、描いている人自身も犬猫を飼っているのだとか。

 犬猫たっぷりの本書、読むとますますその魅力にハマることまちがいナシ!!