大人のオシャレとは? 簡単にマネできる肩ひじ張らない大人の着こなしのルール

暮らし

公開日:2019/9/28

『簡単におしゃれ度UP! 大人の着こなしルール』(進藤やす子/宝島社)

 失敗のないはずの定番アイテムが着こなせない、シンプルなのにおしゃれに見える人とそうじゃない人の違いはなんなのか。このようなファッションの悩みや疑問を解決する『簡単におしゃれ度UP! 大人の着こなしルール』(進藤やす子/宝島社)が刊行された。

 本書の著者は元OLだった経験に基づいたファッション術が「等身大のおしゃれ」と共感を呼び、数々の女性誌で活躍しているイラストレーターの進藤やす子さん。自分の好きなものを好きなように着るために、彼女は似合う服を選ぶためのルール、マネするだけでおしゃれ度が上がる着こなしを本書でオールカラーのイラストでわかりやすく紹介しています。

自分に必要なものの選び方のルールとは

 安くていいものが増えてきた時代、必要なものをしっかりと見極めるためには、ある程度のルールが重要になってきます。トレンドやカラー、プライスや素材など、いろいろありますが、なにを基準に選べばいいのでしょうか。本書のなかで進藤さんは、服選びで最優先している条件は「スタイルがよく見える」ことだと述べています。服が身体に合っていると、全身を引きで見たときにスタイルがよく見えます。一方、合っていないと貧相に見えたり、着太りしたり、着心地も悪かったりで、結局着なくなってしまいます。服を選ぶときは必ず試着して、立ち姿や後ろ姿を見て、座ったり屈んだりしてスムーズに動かせるかチェックするのです。

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 また、本書ではアイテム別にスタイルがよく見える服選びのポイントが具体的に紹介されています。たとえば、着回しがきく白トップスの選び方。白トップスというと定番の白Tシャツであればなんにでも合う気がしますが、じつは意外と着こなすのが難しいアイテム。10代のころは白いTシャツ一枚でもよかったけど、年を重ねるとなかなかそうはいきません。お腹が出てきたり、二の腕のたるみが気になったり、身体の変化がわかりやすく出てしまう服なのです…。なので、白トップスを選ぶときに進藤さんがオススメしているのが、白のプレーンなプルオーバー。ミラノリブなどの厚手の生地なら肉感を拾わず、キレイめ素材ならきちんと見えてだらしなく見えません。着丈はコンパクトで合わせる服のテイストを選ばない形のシンプルなものが、一枚あるとめちゃくちゃ役立つアイテムとして紹介されています。

 ほかにも、「オンオフのメリハリをきちんとつける」TPOを意識した大人のおしゃれをするために、打ち合わせの日、雨の日、友達とランチなどシチュエーションごとに服選びや着こなしのポイントが描かれています。その場に合わせたおしゃれは、信頼へとつながります。機能的なのにおしゃれで、マネするだけで品と清潔感をゲットできるような内容で実用的です。

それぞれのアイテムをただ着るだけでなく、自分らしく“着こなして”、毎日を楽しんでいきましょう!

 本書には、アイテム選びのルール、着回し力抜群のスリーシーズン着続けられるコスパ服、旅慣れている進藤さんの旅行コーディネートなど、ちょっと気を付ければ実践できるおしゃれ技がたくさん紹介されています。おしゃれ度を上げて素敵な大人のコーデにチャレンジしたい、好きな服や素敵だと思った洋服を自分らしく着こなしたい、そんな人にはぜひ手に取ってほしい一冊です。とくにコンサバ、大人カジュアルが好きな方にはオススメ。「今日はどんなスタイルでいこうかな」と、服選びが楽しいものになるはずですよ。

文=なつめ