ダイエットするなら糖質制限だけじゃダメ!「タンパク脂質食」で健康的な身体に!

健康・美容

公開日:2019/10/2

『みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック』(水野雅登/アチーブメント出版)

 近年、糖質制限ダイエットがブームになっている。ハードな運動を必要とする従来のダイエット方法とは異なり、食事を工夫するだけで簡単に痩せられるとして人気だ。しかし、なかにはどんなに糖質制限しても痩せられない人がいるようだ。また、糖質を制限するとエネルギー不足になり危険なのではないかという意見もある。

 確かに、間違った方法で糖質制限を行っていれば、効果が出ないだけでなく体調を崩す可能性もあるだろう。ダイエット目的に限らず、血糖値を下げるために糖質制限に挑戦する人も多い。いずれにせよ、健康のためには正しい方法で実践する必要がある。そこでおすすめしたいのが『みるみるやせる・血糖値が下がる 最強の糖質制限ガイドブック』(水野雅登/アチーブメント出版)だ。

 著者の水野雅登氏は内科医で、アキバ水野クリニックの院長。自身も血糖値の高さに悩んでいたが、糖質制限を行い、1年で14kgの減量に成功した。この経験をきっかけに糖質制限を中心とした治療を始めたところ、2型糖尿病患者の脱インスリン率100%という実績を挙げている。

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 本書では、糖質が多い食品や少ない食品、糖質が体に及ぼす悪影響などを具体的に紹介。糖質ダイエットしてもなかなか痩せない人は、知らず知らずのうちに糖質が多いものを食べていないか、普段の食事を見直してみてほしい。また、糖尿病や高血圧、子ども・女性向けなど、ケース別の糖質制限方法も解説している。自分に合った方法を実践することで、より高い効果が期待できるのではないだろうか。

 さらに本書では、水野式の食事も紹介されている。一般的に知られているバランスの良い食事は、「炭水化物6割・タンパク質2割・脂質2割」。しかし、このバランスに医学的・科学的根拠は存在しないという。炭水化物が過半数を占めているので糖質を過剰に摂取してしまい、生活習慣病を引き起こしやすくなるのだ。同様に、野菜が多めで肉が控えめのヘルシーな食事の場合でも、糖質に着目するとやはり過剰な量が含まれている。それに加えて肉がないので、タンパク質不足に陥る可能性もあるそうだ。

 そこで水野氏が推奨するのが「タンパク脂質食」。人間の体の約6割は水分、約2割はタンパク質でできているため、健康を保つにはタンパク質の摂取が欠かせない。さらに、脂質が不足するとタンパク質をエネルギー源として消費してしまうため、脂質の摂取も必要だ。

 糖質を減らそうとするのではなく、タンパク質や脂質を優先するよう心がけることで、結果として糖質の摂取量を減らすことができる。また、人間の体はタンパク質や脂質からブドウ糖を作り出せるので、糖質の摂取は必須ではないという。本書内の「外食で実践する『タンパク脂質食』」のページもぜひ参考にしたい。

 もちろん、健康のためにはタンパク質・脂質だけでなく、ビタミンやミネラルも大切。特になんらかの症状を改善させるためには、高用量が必要だと水野氏は述べる。その場合、食事だけでは必要量を摂取するのが難しいので、サプリメントが推奨されている。本書には、水野氏が飲んでいるサプリメントや、おすすめの購入サイトがまとめられているので、体調に応じて飲んでみるのも良いだろう。

 糖質制限に失敗したことのある人でも、本書の内容を実践すれば効果を感じられるのでは。血糖値が気になる人や自分の食生活に自信のない人はもちろん、健康に不安がない人でも参考になること間違いなしの1冊。医者や薬に頼らず、自らの手で健康的な体づくりを目指してみてはいかがだろうか。

文=かなづち