捨てるのはちょっと待った! 牛乳は開封後でも表示期限まではOKなのか調べてみた!

暮らし

2019/10/7

『今こそ知りたい「賞味期限の新常識」』(井出留美/宝島社)

 昔から「食べ物は粗末にしちゃいけないよ」と言われてきたにもかかわらず、年間643万トンもの食品が廃棄処分され、しかもこのうちの45%が家庭内から生じているそうです。この現状を改善しようと、2019年5月に「食品ロス削減推進法案」が成立したのをご存じでしょうか?

 これにより、個々の食品の賞味期限が見直されつつあります。『今こそ知りたい「賞味期限の新常識」』(井出留美/宝島社)は、各食品の“本当の”賞味期限とともに、保存や調理する際の注意点などをあわせて紹介。食品を最後までおいしく味わうために家庭に1冊は置いておきたいバイブル的な存在です。

 ここで今回は常備品や旬ものなど計3品の賞味期限を調べてみました。ちなみに、「賞味期限」とは袋や容器、包装を開けない状態でおいしく食べられる期限のことを言い、「消費期限」とは同様の条件で安全に食べられる期限のことを言います。

1、<牛乳>実は開封後でも表示期限まではOK(P.18)

 体のためにと冷蔵庫に常備している人も多い「牛乳」。ただ、1日あたりの消費量としてはそこまで多くはないし、開封したら2、3日中には飲み切らないといけないと思って、いつも小さいサイズを買っていたりしませんか?

 でも実は牛乳は、保存方法を守っていれば開封後であってもパック上部に表示されている期日までなら大丈夫なんだとか。だいたい賞味期限は10日間ほどあるので、それだけ期間があれば1リットルサイズでも無理なく飲み切れそうですよね。

 なお、品質維持のため60~70度で低温殺菌された「低温殺菌牛乳」は一部の菌が生きているため、開封後はできるだけ当日に消費することをおすすめします。

2、<梨>品種によって7~30日と大きく違うブランド梨の賞味期限(P.65)

 今まさに旬を迎えている梨ですが、実は品種によって賞味期限は大きく異なっているんだとか。

 例えば、常温で保存した場合、最短で4日、最長では2~3か月というものもありますが、「幸水」「二十世紀」など有名な品種に限って言えば、4~20日が賞味期限だそうです。

 ちなみに、梨は収穫後に追熟して甘みが増すということがないので、買ってきたら早めに食べることをおすすめします。また、切ったらすぐに砂糖水にくぐらせると表面の変色を防ぐことができますよ。

3、<ツナ缶>3年経過の「缶熟」でツナはもっとおいしくなる(P.86)

 ここ最近特に防災時非常食として注目されている「缶詰食品」。そんな缶詰の賞味期限って知っていますか?

 実は、缶そのものの品質保持期限が3年とされているので、ツナ缶などの賞味期限も3年となっています。ただ、缶詰は缶の内部を真空・無菌状態にしたものなので、理論上は半永久的に日持ちするんだとか。

 ちなみに、缶詰は製造してから半年以上してから味が染みていくので、製造年月日が新しいほどおいしいわけではなく、本当は時間が経ったものを選んだほうがいいそうです。缶詰業界では「缶熟」という言葉が存在し、製造直後のツナ缶より、3年経過後のツナ缶のほうがおいしかったという話も。

 ここで紹介した以外にも、冬場の卵は冷蔵庫で保存していれば57日間もつ、大震災をきっかけにカップ麺の賞味期限が延長されたなど、そうなんだというトリビア的な話がたくさん紹介されていて、ためになる一冊です。

正しい賞味期限を知って、最後までおいしく食べよう

 賞味期限が切れたから捨ててしまうという経験は誰しもありますよね。でもこれって、食品ロスだけでなく、結果としてお金をロスしていることにもなっていることを気づいていますか? せっかく買ったのに、賞味期限までに消費できず捨ててしまうなんて、あまりにももったいない。これからは、本当の賞味期限を知った上で、安かったからたくさん買っておくのではなく、ちゃんと期日までに消費しきれる分だけを買うという意識を持つようにしましょう。そういう一人ひとりの行動が大きな食品ロス軽減につながっていくはずですし、何より正しい賞味期限を知らないと自分が損しますよ。

文=JUNKO