忙しい毎日をちょっぴり素敵に! 1日10分の「ひとりの時間」で上質な日常に変える方法3選【やってみた】

暮らし

更新日:2019/10/8

『本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる』(横田真由子/クロスメディア・パブリッシング)

 時間に追われ、バタバタと忙しい日々を送る人は多いはず。スケジュール表に書いたことを、とにかく「こなす」だけの毎日になっていませんか?

『本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる』(横田真由子/クロスメディア・パブリッシング)は、そんな多忙な毎日を“ちょっとした一工夫”で自分らしく、素敵に変える方法が詰まった1冊です。

 著者の横田真由子さんは選んだものを大切にしながら愛し抜くという「ミニマムリッチ(上質なものを少しだけ)」という考え方を提唱するライフスタイルコンサルタント。ある名門ブランドで働いた経験から、彼女自身が学んだ“毎日をもっと素敵にするためのヒント”が本書にまとめられています。

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「ひとりの時間」は1日10分だけあればいい

 ひとりの時間とは、自分の気持ちに素直に向き合う時間のこと。本書ではひとりの時間を過ごすことを「少しの余白を持つこと」とも表現しています。

 周囲の目を気にすることのない「ひとりの時間」は、心に余裕を生み出し、自分らしい生き方へと導いてくれるきっかけになるのだそうです。

 しかし忙しい毎日を送るなか、ひとりの時間を確保することを負担に感じる人も多いはず。そこで今回は本書の1日10分でも上質なひとりの時間を過ごすコツを試してみたので、ご紹介していきます。

スマートフォンを使わない時間を持つ(pp.17~20)

 今の時代は、とにかくスマートフォンが生活の必需品。しかし便利な一方で、「旅行先でもSNSが気になってしまう」「店選びは会ったこともない誰かの口コミで決める」など、スマホには自分の時間や価値観を見失わせる負の一面もあります。

 本書によると、ネットの便利さをあえて遮断することで、自分の好きなことや、自分らしさがはっきり見えてくるといいます。筆者も暇があるとすぐにスマホを見てしまうので、あえて自宅では目に入らない場所で充電するといった工夫をはじめました。

 まずは「ひとりの時間」のあいだだけでも、スマートフォンなしで過ごせるといいですね。

朝10分ひとつのことを丁寧に作業してみる(pp.26~28)

 本書ではとくにバタバタしがちな朝の時間帯にこそ、丁寧な10分を過ごすことをおすすめしています。10分だけ、ひとつのことを丁寧に作業してみると、1日のスタートが気持ちよく切れるのだそう。

 筆者は朝の10分で、フォームミルク入りのカフェラテを作ってみました。ふわっとやわらかいミルクの泡に、ほっと心が和みます。10分のカフェタイムで、不思議と「今日も1日がんばろう」という活力が湧いてきました。

 本書には瞑想したり、温かい飲み物をゆっくり飲んでみたり、ハンドマッサージをしたりなど、朝の10分でできる小さな習慣がたっぷり紹介されています。自分を大切にできる朝10分の過ごし方をぜひ探してみてください。

マイフェイバリットコーナーをつくる(pp.56~59)

 上質な「ひとりの時間」を過ごすためには、住環境も大切なポイントです。しかし家中をキレイに片づけて、キープし続けるのは忙しい人にとって意外と難しいもの。

 筆者自身も片づけは大の苦手…。そこで本書の“マイフェバリットコーナーをつくる”という方法を実践してみました。

 マイフェバリットコーナーとは、家の1カ所だけお気に入りの場所を作るということ。たとえ他の場所が散らかっていても、そこだけはキレイを保ち、いつでもくつろげる空間にしておくのです。

 筆者は普段から手帳や日記など書き物をすることが多いダイニングテーブルをマイフェバリットコーナーにしました。テーブルの上がいつもすっきりキレイだと、ちょっとしたスキマ時間でも無駄にすることなく、すんなりと「ひとりの時間」を楽しめるように!

 今後も自分専用のカフェを整えるような気持ちで、ダイニングテーブルまわりをキレイにしておこうと思います。

 スマートフォンが手放せない、デジタル全盛の今だからこそ、アナログなひとりの時間が忙しい人の特効薬になるのかも。本書はそう感じさせる1冊です。

 1日10分あれば大丈夫。スマホをオフにして、自分らしさを取り戻す「ひとりの時間」を持ってみてはいかがでしょうか?

写真・文=ひがしあや