80分が何倍もおもしろくなる! ラグビーW杯観戦たった3つのルール

スポーツ

更新日:2019/10/13

『ラグビーは3つのルールで熱狂できる』(大西将太郎/ワニブックス)

 まさに今 、この日本で熱戦が繰り広げられている「ラグビーワールドカップ2019日本大会」。なんだかすごく盛り上がっている、そんな空気をひしひしと感じています……! このお祭りに乗らない手はないと思い、なんとなく試合を見ている人もたくさんいるのでは? そんなラグビー観戦超初心者におすすめなのが『ラグビーは3つのルールで熱狂できる』(大西将太郎/ワニブックス)。

 本書は、スポーツ好きだがラグビーのことはよく知らないライター・福田くんが、ラグビー解説者・大西将太郎氏からラグビー観戦のポイントを教えてもらう、という対話形式の入門書。ここでは、タイトルにもなっている「3つのルール」について紹介します。本当に基本的なルールなので、ご存じの方も多いかもしれません。

■スローフォワード

 スローフォワードとは「前にボールを投げてはいけない」というもの。試合中に選手たちがボールを平行にパスしている理由は、ルールで定められているからなんですね。

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 ボールを横、もしくは後ろに渡していきながら““前に進む””という「理不尽さ」が、ラグビーの大きな特徴だそうです。ちなみに、キックでボールを前に飛ばすことはできます。

■ノックオン

 ノックオンは「ボールを前方に落としてはいけない」。試合中によく発生するのは「味方からのパスを落とす」「相手からタックルされ、落とす」「キックで飛んできたボールをキャッチし損なって落とす」など。これらは反則になってしまいます。“前にプレーすることを禁じる”という点では「スローフォワード」と共通しています。

■オフサイド

 サッカーのルールというイメージがありますが、ラグビーにもオフサイドがあります。これは「ボールより前にいる人はプレーできない」というルールです。ここでも““前””というキーワードが共通していますね。

 これら3つのルールから「ラグビーはボールが自陣の一番前にあるスポーツ」という認識を持つことができて、試合の流れもざっくりと理解できる、とのこと。

 そもそもラグビーは細かいルールがたくさんあるうえに、そのルールがコロコロと変わるスポーツ。そのため、ラグビー解説者の大西さんは「プレーしている選手たちですら、完璧に理解している人はいないんじゃないかな」と話します。本人たちでさえ把握していないなら、視聴者も「まあいっか」という気持ちになって見るハードルが下がりますね。

 本書には基本ルールやポジションのほかにも「監督がスタンドにいる理由」や、日本代表選手に外国人選手が多い理由などの素朴なギモンにも触れられています。「ラグビーワールドカップ2019日本大会」の最終日は11月2日予定! まだ先なので、今 からラグビーを学んでも充分楽しめそうですね。

文=とみたまゆり