妻の愚痴にはどう答えるのが正解? 余計な喧嘩に発展しないための「夫婦のトリセツ」をまんがで紹介!

恋愛・結婚

2019/10/22

『まんがでわかる 妻のトリセツ』(黒川伊保子/講談社)

 夫婦生活は一蓮托生。しかし、たがいに添い遂げようと思いながらも、波風立たぬまま生活をし続けられる人たちというのは、おそらくほんのわずかではないだろうか? 元々は他人だった二人が、同じ屋根の下で暮らすのはひと筋縄ではいかない。ちょっとした考え方や生活習慣の違いがときに、大ゲンカにまで発展することもある。

 例えば、仕事が休みの日。妻がリビングで洗濯物をたたんでいる途中でふと、「ちょっと手伝って」と言われたら夫はどう返すべきだろう? たまの休日を邪魔されたと内心でイライラしながら、「疲れてるんだけど…」と言い返したり、「手伝ってほしいなら最初から言ってくれればよかったのに」と開き直ることもあるかもしれない。

 じつは、そんな場面で大切なのは夫から歩み寄る気持ち。そう実感させてくれる1冊が、日常でありがちな「妻の地雷」をふまないための対処法を教えてくれる書籍『まんがでわかる 妻のトリセツ』(黒川伊保子:著、堀田純司:シナリオ、井上菜摘:漫画/講談社)だ。

■オチのない話にうんざり? 女性は共感で“生活の知恵”を蓄える

 まんがによるストーリー仕立ての本書は、とある夫婦の日常を描きながら展開していく。ページをめくるたびに、男性としては日頃の振る舞いを思い出して“ハッ”とさせられるような、何とも居心地の悪い感覚に陥ってしまうのも本音だろう。

 例えば、本書の“共感スキル”について説明する章はその一つ。妻との関係を見直そうと、物語の中で「妻のトリセツ」をたよりに勉強する主人公。「トリセツ」から、なぜ男性は女性の会話が理解できないのかを学ぶ。

 まんがの中に出てくるのは「さっき駅の階段で転びそうになって超やばかった」という一言から始まる、女性同士の会話シーン。それに対して、周囲は「怖いね」「わかるわかる」とうなずく会話が続くのだが、この一連の会話に対して主人公は「なぜ階段で“転ばなかった”のに、その話をわざわざするのかわからない…」と疑問を抱く。

 延々と続きそうな女性による“オチのない話”に、男性側があきれるというのはよく聞く話。しかし、男性の脳は会話により問題を解決しようと思う一方で、女性の脳は誰かの体験に共感しながら、そこで聞いた話を「生活の知恵」として記憶にしまい込もうとしていると著者は指摘する。

 では、どんな振る舞いが正解なのだろう。他にも具体的な対処法を紹介してみたい。

■妻との会話では“心”を否定しないのが大事なポイント

 そもそも、脳や思考のプロセスに違いがみられる男性と女性。会話には「心」のチャンネルと「事実」のチャンネルがあると解説する著者は、男性は主に「事実」へ傾いている一方、女性は「心」と「事実」の両方を重視する傾向にあると説く。

 例えば、妻から「妹の彼氏がさ、仕事辞めちゃってぜんぜん働かないんだって」と話しかけられたとき、夫はどのように返すべきだろう? ここでポイントになるのは、妻に対して「基本的に『心』を否定しない」という気がまえだ。

 ダメな例として紹介されているのは、「じゃあ、別れたらいいじゃん」という返し方。妻が求めているのは“共感”であって、必ずしも問題解決を図りたいわけではないのだ。そのため、妻の心を肯定するならば、「それは君も心配だね」と語りかけてから、「妹さんも大変だし、その彼との交際も、ちょっと考えたほうがいいかもね」と寄り添うように返答するのがふさわしい。

 さらに、この“共感”というスキルはビジネスにも必ず役立つ。後輩が持ってきた企画書に「ダメダメ。ぜんぜん書式が整ってない」と、のっけから否定するのはタブー。まずは「相手の心を肯定し共感する」のが大切なので、「がんばったね」と一言添えてからアドバイスをすれば、人の心をきっと動かせると著者は語りかける。

 夫婦生活は社会の縮図。人間関係の“機微”を学ぶには、これ以上ない絶好の空間であるともいえそうだ。

文=カネコシュウヘイ