恋愛をやめたら王子様が現れた! 人気ブロガーが気づいた“幸せにしかならない魔法の恋愛”

恋愛・結婚

公開日:2019/11/15

『恋愛やめたら、王子様が現れた 〜幸せにしかならない魔法の恋愛〜』(舞香/ゴマブックス)

 恋愛の醍醐味は、愛し愛される関係を育めるところにあると思う。しかし、現実はそうはいかない場合も多い。好きな人から都合のいい女扱いをされてしまったり、大切にされていないと分かっていても別れられなかったりすることもある。そんな“恋愛もどき”を繰り返して苦しんでいる女性こそ『恋愛やめたら、王子様が現れた 〜幸せにしかならない魔法の恋愛〜』(舞香/ゴマブックス)で、本当の幸せを掴んでみてほしい。

 著者の舞香さんはAmeba公式トップブロガー。彼女のブログには読者へのコミカルかつ親身なアドバイスや11歳年下の彼氏(通称:王子)と幸せそうに過ごす姿が掲載されている。

 だが、舞香さんの過去は現在の姿からは想像できないほど波乱万丈だった。もともと恋愛体質だった舞香さんは学生の頃からダメ恋愛に振り回されっぱなしの人生だったそう。15歳で出産、17歳で離婚してシングルマザーになってからも都合のいい関係を受け入れたり、お金を貢いだりして幸せになれない恋愛ばかりを繰り返していた。

advertisement

 ところがある日、そんな恋愛ライフに嫌気がさし、自分がこれまで「恋愛」だと信じ込んでいた恋愛をやめ、まったく違った考え方を取り入れた「魔法の恋愛」を実践。すると、人生が一転し、理想のタイプど真ん中の王子様も出現。愛し愛される幸せを毎瞬間噛みしめながら、愛が溢れる世界で生きられるようになったという。

 現在、“魔法の生き方伝道師”としてイベントや講演を精力的に行っている舞香さんはかつて「自分は愛される価値がない」という思い込みを抱え、悲しい恋愛に苦しんできた。だからこそ、同じような思いを抱え、涙にまみれた恋愛を繰り返している女性の胸に本書は響き、希望を与えてくれる。

■今この瞬間、目の前にいない彼は「カッパ」

 書籍名を目にし、「恋愛をせずにどうやって王子様をゲットするのだろう…」と、矛盾を感じた読者もいるはず。本書が指す“やめるべき恋愛”とは、相手に合わせて一喜一憂する「一般的な恋愛」のこと。対して、舞香さんが勧める「魔法の恋愛」は幸せを自給自足できるのが特徴。彼氏という存在に頼るのではなく、自分が自分を満たしてあげるのだ。

 一般的な恋愛から自分軸で生きる「魔法の恋愛」にスイッチを切り変えるためには、考え方を変えていく必要がある。中でも、恋愛こじらせ女子にまずチャレンジしてほしいのが「目の前にいない彼はカッパ理論」を心に植えつけること。

 恋愛中は彼のことで頭がいっぱいになりやすく、悩みが尽きない。そんな状態だと“今”を軽視してしまいがちだが、舞香さんいわく、この瞬間に関わっている人はあなたが幸せになれる気づきを与えてくれるメッセンジャーになり得るという。これは「今、この瞬間に関わっていない人は今の自分にとって必要のない人」と言い換えることもできるそう。

 目の前にいない彼氏のことで頭をいっぱいにするのはやめ、今ここにある素晴らしいことや関わっている人にだけ集中すると、人生を豊かにするヒントが得られる。そう語る舞香さんは「この場にいない彼は空想上の生き物カッパと大して変わらない」との“舞香節”も披露している。

 本書には、このようなユニークな表現がたくさん。例えば、理想の人生や人間関係を築きたいという願望を邪魔する精神的なブロック(思い込み)を「たぬき」という言葉で表現。一般的な恋愛指南本と違い、クスっと笑いながら自分を変えることができる。

 本来、恋愛とは人生をより楽しく豊かにする「+α」のもの。それなのに、恋愛をする前よりも苦しくなっているのでは本末転倒。その事実に気づき、何となく恋愛をするのではなく、あくまでも恋愛は「自分自身を楽しませるもの」という芯を持つ。それこそが、恋愛こじらせ女子から脱却する近道となる。

 本書には自分を幸せにするための実践的なワークも多数収録。ぜひチャレンジし、自分が自分にとって最高の恋人になれるように努力してみよう。あなたは苦しい恋愛にしがみつかなくても幸せになれるのだ。

文=古川諭香