その肥満、もしかしたら「栄養失調」が原因かも! 1年半でマイナス40kgの減量が叶った“卒デブ法”

暮らし

2019/11/19

『マンガで卒デブ 40kgやせ ちゃんと食べて生まれ変わるダイエット』(比嘉直子:著、今西康次:監修、おちゃずけ:マンガ/主婦の友社)

 冬が近づきつつあるこの時期は、食欲の秋で増えた体重にドキっとすることも…。近年は“糖質制限ダイエット”がトレンドになっているが、「私は意志が弱いから…」と思い、挑戦すら諦めてしまっている方も多いのでは? そんな方にこそ手に取ってほしいのが『マンガで卒デブ 40kgやせ ちゃんと食べて生まれ変わるダイエット』(比嘉直子:著、今西康次:監修、おちゃずけ:マンガ/主婦の友社)。肥満と栄養不足は対極の位置にあるように思うが、実は深い関連があるという。著者の比嘉直子さんはその事実を、自身の体験を通して教えてくれる。

 その昔、身長164cm・体重48kgだった比嘉さんはダイエットとは無縁だったが、13歳の夏に12kg増量。しかし、朝昼食べて夜だけ抜く自己流の「夜抜きダイエット」で減量に成功。「ダイエットは簡単」と思うようになり、20代までは太ったり痩せたりを繰り返しつつも50kg台をキープしていた。ところがその後、結婚をして妊娠・出産を3回繰り返すと “メガ直子”に! マックス時の体重は、なんと100kgだったという。

 痩せたいと思った比嘉さんは過去に成功した「夜抜きダイエット」を実行したが一時的な効果しか得られず、強烈な空腹感がドカ食いを招き、リバウンド。いつしか、子育てに没頭することで太った自分から目を背けるようになった。

 だが、体調の悪化と糖尿病家系であったため、「成長する子どもたちに迷惑をかけたくない」「健康を取り戻したい」と思うようになり、人生最後のダイエットを決意。彼女が選んだのは「糖質制限」というダイエット法。本書では、未来の自分にアドバイスを貰う形で、比嘉さんが取り組んだ糖質制限ダイエットが紹介されている。

 1年半で40kgもの減量に成功。2年たった今もリバウンドなしで、現在はダイエット経験を活かし、本業である農家の仕事をしながら、沖縄の「じねんこどもクリニック」のダイエット外来でダイエットアドバイザーをしている。痩せることで彼女は人生までも変えたのだ。

■その肥満、実は栄養不足のサインかも?

 痩せるためには、摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくしなければ…と思っている方は多いだろう。しかし、実は太る原因はカロリーではなく、太る原因となる食品を食べ過ぎてしまっているからだという。肥満の原因となっているもの、それは「糖質」だ。

 実際、比嘉さんも忙しさから、手軽ですぐにお腹が満たされるおにぎりやパン、うどんばかりを摂取し、カロリーを気にして肉や油は最低限しか摂取していなかった。すると、ある日突然、強烈な空腹感に襲われて夜中にご飯を炊いて食べたり、ダイエットをやめた途端に食べる量がさらに増したりした。

 実はこれ、体が栄養を求めているサイン。カロリー制限ダイエットで肉や油を最低限しか摂取していなかったため、比嘉さんの体はタンパク質やミネラル、脂質が不足して栄養不足状態に。しかし、比嘉さんはサインを勘違いしてしまい、ご飯やラーメンばかりを摂取。体の渇望のサイクルは止まらず、“メガ直子”となってしまった。

 こうした経験をしたからこそ、比嘉さんはダイエットが成功しないと悩む読者にこんな言葉をおくる。

“何度ダイエットをしても太ってしまうのは、意思や性格の問題ではありません。単にやり方をまちがえただけだったのです。たったそれだけのこと。”

 たまごや肉、魚などをしっかり食べることとダイエットは対極な行動のように思えるかもしれない。しかし、カロリーを気にするのではなく、何を食べて栄養を摂っていくのかを考えることが痩せやすい体を作る一番の近道になる。“糖質中毒”から抜け出すためには心を鬼にしながら、まずは2週間徹底的に糖質断ちしながら、栄養失調の体を元気にしていこう。

 糖質制限ダイエット未経験者でも分かりやすい本書には、料理好きの比嘉さんが考案した「糖質オフレシピ」も掲載。

 ダイエットの新常識と共に、こちらも要チェック。

 比嘉流の糖質制限ダイエットは、食は喜びであり大事なコミュニケーションにもなるということを忘れずに痩せられる“卒デブ法”。脂肪というボディスーツが脱げたら、あなたも比嘉さん同様、新しい世界に出会えるはずだ。

文=古川諭香