“息してるだけ女子”に大反響の『週末、死にたくなるあなたへ。』――小悪魔ブーム火付け役の蝶々が、誰にも言えない悩みを抱えるあなたを救う!

文芸・カルチャー

2019/11/22

『週末、死にたくなるあなたへ。』(蝶々/双葉社)

 タイトルを一読するだけで「私のことだ」と思う読者は、少なくないのではないか。『週末、死にたくなるあなたへ。』(蝶々/双葉社)は、30〜40代女性に大反響を呼んだWEB連載を書籍化したものだ。

最近、死にたくなっていませんか?

 たとえば、積極的に会いたい人もおらず、ネットサーフィンをして眠るしかない週末の夜。たとえば、道ゆくカップルや家族連れが、幸せそうに見えて仕方がない休日。疲れの抜けない体で出勤する月曜の朝、疲れ切った自分の顔を見てよけい疲れる金曜の夜。インスタやブログで、リア充たちの発信をつい眺め続けてしまったあと。思い当たる人は、ぜひ本書を手に取ってほしい。

 著者の蝶々さんは、コピーライター兼銀座ホステス時代のブログ「銀座小悪魔日記」の書籍化でエッセイストデビュー、“小悪魔ブーム”の火つけ役となった女性だ。本書は、酸いも甘いも噛みわけた彼女が、サイン会などでたくさんの女性読者と出会い、〈病んでる〉人の増加を感じる中、「今、生きているだけで苦しい、希望が見えない、という女の人たちが、少しでも癒されたり、それでも、今を何とか生きてみようかな……そんな気持ちになってもらえたら」という想いで書いたものだそう。

 現代を生きる女性なら誰だって、表立っては言いにくい悩みのひとつやふたつはあるはずだ。仕事の成績が伸びず、鬱を患ってしまった。孤独を埋めようとホストに大金を使い、「人生詰んだ」と思っている。弱っているところにつけ込まれ、妻子ある人の誘いに乗った。そんな誰にも言えない悩みにも、蝶々さんは寄り添ってくれる。さらには、どうしても眠れない夜は、「気になってたクローゼットのお掃除や整理整頓を」「私はよく(中略)野菜の切れハシを煮込んだデトックス・スープや、鶏ガラのスープ・ストックなんかをとってます」など、今夜、ただちにあなたを孤独から救う提案も。

 人生100年時代だとしたら、あなたも25歳までは、本来命の春らんまんで。50歳までの女性たちは、命の夏まっさかり。そして、75歳に向かって秋めいていき、100歳までが生命としての冬の時代。
 そう考えたら、春や夏の世界だけを見て、秋の豊かさや成熟の喜び、冬の静けさの美や温かさを味わうことなく、自ら命や可能性を投げ出すだなんて、もったいないと思いません?

「私も一人の女性として、母として、物書きとして、今日もどこかで頑張っている心あるあなたとともに」歩んでいきたいと願う蝶々さんの、やさしい励ましの言葉の数々。本書を読み進めるうちに、疲れ切った“息してるだけ女子”のあなたの心も、ふっと力が抜けてやわらかくなることだろう。

文=三田ゆき