あなたはどっち? 「稼げる人/稼げない人」の50の違い。稼げる人は相手の期待を「少しだけ」上回るが…

ビジネス

2019/12/4

『稼げる人稼げない人の習慣』(松本利明/日本経済新聞出版社)

 終身雇用制や年功序列が昔ほど通用しなくなった昨今。ひとつの企業で定年まで働き続ければ収入が上がり続けて…という時代ではなくなった。これからの時代で「稼ぎ続ける」ためには、時流に合わせて働き方や考え方をアップデートしていく必要がありそうだ。
 
 でも、「稼げる」ようになるためにはいったい何をどうすればよいのか…。そのヒントを得られるのが、『稼げる人稼げない人の習慣』(松本利明/日本経済新聞出版社)だ。本書では、「稼げる人」と「稼げない人」を対比しながら、これからの時代に活躍していくための仕事術や思考法、生活習慣などを解説している。
 
「稼げる人は上司を勝たせ、稼げない人は上司に反発する」「稼げる人は今すぐやり、稼げない人は後回しにする」といった、知っておくと仕事ですぐに役立ちそうなトピックスは、全部で50項目。これらの中から、幅広い場面で参考にできそうな項目を紹介したい。

■稼げる人は相手の期待を「少しだけ」上回る。稼げない人は…

 任された仕事は完璧に仕上げてから提出しようと思いがちだ。だが、「稼げる人」になるためには、納期よりも少し早く仕上げるのが◎。なぜなら、自分では完璧に仕上げたつもりでも、依頼主や上司の求める内容でなければ、やり直しになってしまうから。また、納期よりも早めに提出すれば、仮に多少の不足があっても納期までにリカバリーできる。

 ポイントは、作業に取り掛かる前に納期や品質、用途などを依頼主にきちんと確認しておくこと。万が一、依頼主から具体的な指示やイメージが得られない場合は、こちらから仮説やたたき台を提示すればスムーズに事が運ぶはずだ。

■稼げる人は上司に「期待をせず」、稼げない人は上司に「理想像」を求める

 人事・戦略コンサルタントである著者・松本利明氏は、本書の中で「理想の上司に出会える確率は、2割もないと言われています」と語る。理想的な上司の下で働きたいと願う気持ちはわかるが、上司に対する淡い期待は、裏切られて当然と考えたほうがいいのかもしれない。

 稼げる人の場合、上司をどのように捉えているかというと、それは「一緒に旅をしている仲間」。稼げる人は、上司や仕事仲間とともに仕事を進めるうえで、関係者たちの持ち味や個性を把握し、一緒に困難を乗り越える仲間として接する。このとき、相手(仲間)の立場になりきって、その人が何を求めているのかを考えることも大切だそう。相手を理解して過度な期待をしなければ、余計なストレスを抱えずに済みそうだ。

■稼げる人は仕事を「楽しみ」、稼げない人は楽しい仕事を「探す」

 今の仕事に大なり小なり不満があり、いずれ転職をと考えている人は少なくないだろう。「収入をもっと増やすため」というポジティブな転職なら、検討を続けてみてほしい。だが、「今の仕事がつまらないから」「やりがいがないから」といったネガティブな理由なのであれば、現在の仕事の“意味合い”を考えてみる必要がありそうだ。

 稼げる人は仕事に「楽しみ」と「働く意味」を見出している。「仕事を単なる作業ではなく、その目的や結果が誰にどう喜んでもらえるか、仕事の価値は何かということを考え、やる気につなげている」というのだ。仕事のどこに楽しみや意味を見出すかは人それぞれだ。現在とは異なる別の仕事を闇雲に探す前に、自分がどんなときに楽しいと感じているのか、という視点で今の仕事を見つめ直せば、きっとやりがいを見出す近道になるだろう。

 本書を手に取ったら、目次を見て気になる項目から自由に読むのもよさそうだ。どの項目も約4ページでコンパクトにまとまっているので、通勤や移動中のような隙間時間にもサクサク読めるところが魅力的だ。

文=上原純