「居所不明児童」問題に切り込む傑作長編。親になること、家族とは何かを問う『漂う子』

文芸・カルチャー

2019/12/7

『漂う子(文春文庫)』1巻(丸山正樹/文藝春秋)  ろう者の生きる世界とその苦悩、悲しみをリアルに描く「デフ・ヴォイス」シリーズで知られる丸山正樹氏。代表作となっている同シリーズ以外の唯一の長編、『漂う子』が文庫になって文藝春秋より刊行された。  本作のモチーフとなっているのは“居所不明児童”。これは家庭、住んでいた... 続きを読む