Twitterフォロワー11万人超え!「きょうの140字ごはん」の家庭料理人が教える“飽きのこない”簡単きほんのレシピ【作ってみた】

暮らし

公開日:2019/12/22

『“ただいま”から30分でできる! いつものごはんは、きほんの10品あればいい』(寿木けい/小学館)

 毎日、家に帰ってから大急ぎで食事を作る人も多いはず。いつも「今日は何を作ろう?」というところから、じわじわ頭を悩ませていませんか?

 そんな毎日の「家ごはん」作りを支える教科書のような1冊が『“ただいま”から30分でできる! いつものごはんは、きほんの10品あればいい』(小学館)。著者の寿木けいさんは2010年から日々の家ごはんを記録・発信し続けている“家庭料理人”です。

 本書はフォロワー数11万人超えの寿木けいさんのTwitterアカウント「きょうの140字ごはん」から、ふるいにかけられた「きほんの10品」と、その仲間レシピ(=応用レシピ)がまとめられています。

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「きほんの10品」からアレンジ広がる200レシピ

「きほんの10品」は、“健康で簡単で、飽きのこない持続可能な食生活を送る”ためのシンプルな料理が集められています。「きほんの10品」は応用がきき、アレンジしやすいという魅力もあり、本書で紹介されているレシピの数は、なんと200超え!

 しかも栄養バランスが偏らない食材選びのコツや、より健康的な味つけをする方法など、家庭料理人ならではの知恵が詰まっており、今日からすぐにでも試したくなる1冊です。さっそく筆者も、気になる「家ごはん」を作ってみました。

豚の柚子胡椒焼き(p.47)

 まずは、きほんの10品「鶏もも焼き」の仲間レシピから「豚の柚子胡椒焼き」。お肉を焼くだけのきほんのレシピをベースにして、調味料で味わいの幅を広げます。

 作り方は片栗粉をまぶした豚ばら薄切り肉をフライパンで焼き、8割がた火が通ったらいったん取り出します。キッチンペーパーでさっと拭いたフライパンにしょうゆやみりんなどの調味料を流し入れ、沸かしたら肉を戻して炒めます。千切りキャベツとマヨネーズと共に器に盛ったらできあがり。

 てりっとした豚肉に隠れた柚子胡椒の風味がアクセントになり、白米がどんどん進むおいしさ! マヨネーズをちょこんとつけたお肉でキャベツを巻けば、食べ応えも倍増! 「あ、キャベツってこんなに甘いんだ」という再発見のある一品でした。

焼きトマトとニラのスープ(p.53)

 つぎに選んだのはきほんの10品「赤と白のスープ」の仲間レシピ「焼きトマトとニラのスープ」。トマト(赤)もしくは豆乳(白)をベースに使うことで、出汁に頼らずおいしい食べるスープができあがります。

 作り方は、粗く刻んだトマトを、オリーブオイルを熱したフライパンで焼き、塩を振ります。トマトがしんなりしてきたら、水、スープの素を加え、沸騰後ニラのみじん切り、溶き卵を流し入れて完成。

 シンプルなスープと卵のやさしい味わいでトマトの酸味が引き立ち、カラフルな見た目も相まって元気がもらえる一品です。ニラの風味がいい感じに胃を刺激して、疲れた体に染み渡ります。

サーモンと貝割れの混ぜ寿司(p.70)

 きほんの10品の中でも、とくにリッチな見た目に食欲がそそられる「刺身まぜ寿司」。すし酢と漬けタレを用意しておけば、ごはんを炊くだけで簡単に作れるファストフードです。

 その仲間レシピ「サーモンと貝割れの混ぜ寿司」は、煮立てた酒をベースにしょうゆなどを加えて作った漬けタレにサーモンと貝割れ菜を入れてしばらく置きます。それを刻み生姜入りの酢飯にのっけてできあがり。

 ほんのひと手間、ごはんを酢飯に変えるだけで、いつもの刺身丼がぜいたくな味わいに! どんなお刺身でもいいので、スーパーで値引きされた“おつとめ品”をゲットできたらしめたもの。ささやかなご褒美ごはんが楽しめます。

 おいしさのエッセンスとなる調味料や手順はぜひ本著で見てほしいのですが、本書の目次ページにある、大さじ、小さじの計量単位や加熱時間についての注意書きが小さく明記された〈この本のレシピについて〉には、ひっそりとこんな言葉が記されています。

レシピ通りに作らなくていいのがこの本の最大の魅力です。「豆腐って書いてあるけれど、厚揚げでもいいかな」なんて歓迎です。ご自分の味を見つけてください。

 「きほんの10品」はシンプルだからこそ、そのアレンジは無限大。本書は健康的で、おいしいだけでなく、“自分の好き”を大切にできる1冊となっています。

 暮らしや時間にまつわるエッセイも収録されており、毎日の家ごはんを通して「自分らしさとは?」までを考えていける、そんなレシピ本です。

調理・文=ひがしあや

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