沢尻エリカがヤらずに誰が演る! 1人のトップスターの女の子の栄光と挫折

コミック

2012/5/28

ヘルタースケルター

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android 発売元 : 祥伝社
ジャンル:コミック 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:岡崎京子 価格:864円

※最新の価格はストアでご確認ください。

飛び抜けた美貌を持ち、芸能界のトップスターの座に上り詰めた「りりこ」には、誰にも知られてはいけない秘密があった。それは彼女が体中のほとんどすべてを作り変えた全身整形であるということ。りりこの周りにはりりこに魅せられた人々が集まってくる。しかし、りりこの体には確実に整形の後遺症が出始めていた…。

そんな中、りりこの整形を行った病院の患者から、1人の自殺者が出てしまう事件が。“ヘルタースケルター=しっちゃかめっちゃか”。しっちゃかめっちゃかなのは、りりこの中身なのか、あるいは世の中すべてのことなのか。いつまでも色褪せることのない岡崎京子の名作。

蜷川実花監督、沢尻エリカ主演でこの夏映画が公開されるこの作品。沢尻エリカが原作をかなりリスペクトし、この「りりこ」の役に惚れこんでいたそう。蜷川監督のブログによると「りりこの役がなかなか抜けない」と言っていたとか。でもそうでしょう。だってりりこは、沢尻エリカがヤらずに誰が演る!! というくらい彼女にぴったりの役だと思うから。芸能界のトップスターになり、そしてマスコミに叩かれ続けた沢尻エリカだからこそできる大役です。

トップスターで我儘で情緒不安定で、いつも周りを振り回し好き勝手に生きているように見えるりりこ。でもりりこには「綺麗でなければみんなから忘れられてしまう」という大きな恐怖が常にあった。自分の美貌が期間限定であるということを、世の中がどんどんと移り変わっていくことを知りすぎてしまっているりりこは、誰よりも逞しく、だからこそ美しい。マネージャーの羽田もメイクのキンちゃんも事務所の社長も、りりこを追っている刑事でさえも、この消えてしまいそうな危ういりりこの美しさに取りつかれていくのです。

美しくなりたいという欲望が渦巻く私たち女子への警鐘とも取れるような作品でもありますが、「綺麗になりたい」「幸せになりたい」と言う世の中すべての女の子たちのこの言葉には、ひとりぼっちの女の子たちの、叫びのような淋しさが混ざっているんだと、この作品を読んで私は思いました。映画も見に行かなければ。いやしかし、やっぱり沢尻エリカはかわいいです。。


岡崎京子の描く女の子たちの魅力って何でしょうね

10年以上前の作品とは思えない

りりこ様です

ここ、とてもかっこいいシーンだと思います

老いることの恐怖は万人共通です

少しずつ、りりこの体が歪みはじめていく