読みやすい文章と共感できる内容で一気読み!

小説・エッセイ

2012/6/1

イニシエーション・ラブ

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 文藝春秋
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:乾くるみ 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

恋愛にはさまざまな形があると思います。恋人関係になるまでの経緯だって人それぞれ。その中でも初恋というのは誰にとっても大切な思い出だと思います。

今回紹介する作品は「イニシエーション・ラブ」。この作品は恋愛を題材にした小説で、主人公の鈴木夕樹を中心とした人間関係、恋愛模様、生活環境などがとてもリアルに描かれています。

特に私がオススメしたいパートは恋愛パートで夕樹の初恋、初恋人との物語を描いた部分です。夕樹は友達に合コンに誘われ、そこで成岡繭子という女性に出会います。その出会いからすでに夕樹は繭子に心を奪われるのですが、今でいう“草食系男子”の夕樹は積極的に繭子にアタックできないのです。でも、その積極的になれずに自分の胸の内に抱え込んでしまう姿勢は読んでいて「もっと頑張れよ!」とも思うのですが、私を含め、世の中の女性に対して積極的になれない男性ならばきっと共感してしまうでしょう。もし2人きりの状況になったって、たとえ電話番号をゲットしたって緊張しちゃうし、なかなかそこに踏み込むには勇気がいりますもんね。

でも、夕樹はそこから一歩踏み出して繭子に電話をかけ、そこから2人の距離もグッと縮まり恋人関係になります。お互い初めての恋人同士ということで、互いに相手が異性と仲良くしているのを見て嫉妬したり、相手のことをよく知ろうとしたり、自分磨きの努力をしたりと、きっと誰もが似たようなことを経験したであろうことが描かれています。きっと皆さんの記憶にも近いことがあったのでは? と思える内容なのです。

このように「イニシエーション・ラブ」の恋愛模様はとてもリアルに描かれているので、普段は恋愛ものに距離を置いている方でも、きっとすんなりとこの作品の世界にのめりこめると思います。もともと恋愛系の小説が好きな方は必読です!


恋に落ちる瞬間。それは相手が輝いて見えるものです

いざ好意を持っている相手に電話するとなるといろいろ考えてしまう

好きだからこそ相手が気になる。異性と一緒にいたらなおさら気になります

相手のために自分ができることを一生懸命挑戦していく姿勢に共感します