今すぐ始められる付録付き! お気に入りの服を愛らしくお直しできる「ダーニング」とは?

暮らし

2020/3/13

『愛らしいお直し ダーニングスティックとダーニングマウスでもっと楽しむ』(野口光/主婦の友社)

 穴が開いてしまった服やシミが付いてしまった服、どうしていますか? 着回すことの多いお気に入りの服ほど、胸元が食べこぼしで汚れてしまったり、ひざの部分が擦り切れてしまったり…なんてことになりがちです。そんな時「ダーニング」を知っていると、人生がちょっと楽しくなるかもしれません。

『愛らしいお直し ダーニングスティックとダーニングマウスでもっと楽しむ』(野口光/主婦の友社)は、ニットデザイナーの野口光さんが提案するダーニングの手法をまとめた1冊。お直しというと本来は目立たないように繕うものですが、本書にはカラフルな糸を使ってあえてお直しする部分を強調させて楽しむテクニックがいろいろ紹介されています。

小さい穴なら20~30分で完成! 初心者でも始めやすいのが魅力

「ダーニング」とはヨーロッパに伝わる修繕技法のこと。とりわけ野口光さんのダーニングは、“ダメージ服に新たな生命を吹き込むかのような仕上がりになる”と、メディアやSNSでも話題になっています。

 本書を読むと、ダーニングに難しい技術は必要ないことが分かります。たとえば衣服の虫食いや引っかけ穴を、縦糸と横糸を交互に重ねて穴をふさぐ「四角のダーニング」は、小さな穴なら初心者でも30分ほどで仕上げることができるといいます。

 糸の種類や縦糸と横糸の色の掛け合わせによって、捨てようかなと思っていた服がワンポイントをあしらったおしゃれな服に。ひと針ずつ丁寧に繕う時間も、なんだかいいものです。

 本書にはハチの巣の模様のようにステッチして花を咲かせたような華やかな仕上がりになる「ハニカムダーニング」や、あて布をして大きな穴をふさぐ「あて布ダーニング」など、基本のダーニングでは物足りない人に向けた応用テクニックも紹介されています。シャツやジーンズはもちろん、かかとが擦り切れてしまった靴下に施してもかわいく仕上がりそうですよ。

布製のバッグや靴も、愛着のある1点に

 ダーニングでお直しできるのは、衣服だけではありません。汚れてしまったスニーカーや底が擦り切れそうなバッグなどの小物も、ダーニングによって個性的な仕上がりに。糸の色を工夫すればおしゃれ度もアップし、さらに愛着が湧いてきそうです。

 野口光さんによれば「ダーニングはヘタうまくらいが愛らしいので、普段手芸をしない人こそぴったりですよ」とのこと。ちょっとずれてしまったり、均一ではなかったり…、その方がかえって味が出るのは手仕事だからこそかもしれません。

 本書には、誰でも今すぐ始められるようにとダーニングに必要な道具一式(ダーニングスティック、ダーニングマウス、針、糸10種類、糸通し)をそろえた豪華付録が付いてきます。

 ダーニングに興味のある人は今がまさに始め時。ダメージを受けやすいジーンズや靴下、子供服などに、世界にひとつだけのすてきなお直しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

文=齋藤久美子