“新日本プロレスあるある”に共感必至! 平田という名字の人に会うと「お前、平田だろ」と言いがち

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2020/3/15

『新日本プロレスあるある』(新日本プロレスあるある制作委員会/宝島社)

 1972年1月13日、アントニオ猪木が設立し、同年3月6日に旗揚げ戦を開催した新日本プロレス。総合格闘技ブームに押されるなど紆余曲折ありながら、2020年3月、旗揚げ48周年を迎えた。その長い歴史の中で、数々の“新日本プロレスあるある”が誕生。笑って共感できるだけではない。背景には物語があり、ノスタルジーすら含有しているのだ。

 そんな“新日本プロレスあるある”を見事にまとめた本がある。タイトルはそのまま『新日本プロレスあるある』(新日本プロレスあるある制作委員会/宝島社)。「アントニオ猪木あるある」から始まり、最新の「新世代ブシロード 黄金時代あるある」まで網羅し、読めば新日本の歴史を一通り振り返ることができる貴重な一冊だ。

 本記事ではその一部を、背景とともに見ていきたい。

【アントニオ猪木あるある】
「新宿伊勢丹」はデパートではなく、襲撃現場という認識。

 1973年11月5日、新宿伊勢丹の正面玄関前の路上で、倍賞美津子夫人と買い物中だった猪木を、タイガー・ジェット・シンらが襲撃。文字通りのストリート・ファイトは当時、大きな衝撃を与えた。

【藤波辰爾あるある】
平田という名字の人に会うと「お前、平田だろ」と言いがち。

 1985年5月17日熊本大会で、自身の試合後に乱入したスーパー・ストロング・マシンに対して「お前、平田だろ」と禁断の正体ばらし。後に藤波はテレビ番組で、「マイクを向けられたときに話すことがないので、つい言ってしまった」と発言した。

【橋本真也あるある】
「コラコラ問答」のもともとの論点は忘れがち。

 2003年11月、橋本がスポーツ紙上で長州を批判したことをきっかけに、長州がZERO-ONE事務所に乱入。わずか1分ほどの間に互いに計20回「コラ」と言い合う会見に。なお、「タコ」も頻出したと思われがちだが、1度しか言っていない。

【外国人レスラーあるある】
体がデカくていばってるやつを見ると「Big man is big shit」とつぶやく。

“プロレスの神様”カール・ゴッチの口癖。「大きな足には大きなウンコ」という訳で、要するに巨体が有利なわけじゃないという大意。

【新日ファンあるある】
「セルリアンブルー」がどんな色かわかる。

 新日のリングキャンバスの色。「鮮やかな青」という意外と大雑把な意味であることは知られてなさがち。

【昭和~第三世代レスラーあるある】
人間関係でつらいことがあると、坂口征二のように「人間不信」という置き手紙を残して失踪したくなる。

 1983年6月のIWGP決勝で、猪木はホーガンの「アックスボンバー」に舌を出して失神。坂口は猪木に必死に自らの草履を噛ませ、病院に緊急搬送。しかし翌日、坂口はこの書き置きを残して失踪した。

【新世代ブシロード 黄金時代あるある】
女に刺され、そのままバイクに乗って自力で病院に行ったという話を聞いて、「久々にトンパチ話を聞いたな」と変な感慨にふけった。

 2002年11月、痴情のもつれから交際女性に背中を刺された棚橋弘至は、一旦道場に戻り、自分でスクーターを運転して病院へ。ワイドショーは、「鍛えた筋肉の厚さで一命を取り止めた」と讃えて報じがちだった。

【Twitter民から集った最新あるある】

 今回、わたしがTwitterで最新のあるあるを募集したところ、たくさんの面白あるあるが寄せられた。一部ではあるがご紹介したい。

・焦っている人に「トランキーロ! あっせんなよ!」と言いがち。自分が焦っているときも、心の中で言いがち。
・実況席で他のプロレスラーより、テレ朝の大西アナウンサーのほうが顔が大きく見えがち。
・雨が降りそうなとき、両手を広げてレインメーカーポーズで雨の降り具合を確認しがち。
・新日本のことをよく知らない人がユニットのシャツを着ている姿を見る機会が多くなると、そのユニットの解散が近づく傾向にある。
・KENTA氏にTwitterで晒されるのはほぼ40以上のおっさんである。なお彼らは高確率で前澤氏のお年玉企画に応募している。
・大食いバラエティー番組で噛ませ犬にされがち。その度に、道場ちゃんこ鍋出てきがき。
・鈴木みのるの入場曲「風になれ!」の大合唱で大声を出そうとすると、裏声になりがち。
・ビッグマッチでは必ずと言っていいほど、メイ社長の撮影会がある。

 いかがだっただろうか。中にはレスラーを揶揄するあるあるもあるが、それも新日本プロレス愛あってこそ。本書を読んで笑うもよし、懐かしさのあまり泣くもよし、仲間と「あるある~」と共感し合うもよし。新日本プロレスファン必携の一冊だ。

文=尾崎ムギ子

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