たった1分でできる「脳の老化」対策! 認知症予防に40代からのトレーニングが重要な理由

健康・美容

公開日:2020/3/19

1分脳活──脳が10歳若返る!

著:
出版社:
自由国民社
発売日:
『脳が10歳若返る! 1分脳活』(白澤卓二/自由国民社)

 なかなか人の名前が出てこなくなったり、何をしに2階に来たのかわからなくなる…。40代に入ると、そんな経験が少しずつ増えていくもの。「歳なんだから仕方がない」とあきらめがちだが、それはあなたにとって必ずしもよいことではない可能性も…。なぜなら「物忘れが多くなったのは脳の老化のサイン」だからだ。

 脳の老化(=物忘れ)を止めたいと考える方に手にとってもらいたいのが、『脳が10歳若返る! 1分脳活』(白澤卓二/自由国民社)だ。お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二氏が、誰でも、簡単に、1分で取り組める脳の活性法を、さまざまな視点から紹介してくれる。脳の衰えは「最近、物忘れすることがあるな」と気づくずっと前から始まっているものだという。では、どんなことをすれば脳を活性化することができるのか? ここではその一部を紹介していきたい。

まずは指先を動かす脳活トレーニングから!

 テストの結果はいかがだっただろうか? チェックが6個以上で要注意となっているが、それ以下の方々も、脳活を始めるのはけっして悪い選択ではないだろう。その第一歩ともいえるのが「1分脳活トレーニング」だ。

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 1分脳活トレーニングは、遊び感覚で取り組め、うまくできた・できないを実感しやすいものばかり。

 たとえば「親指と小指を交互に動かす」は、両手を握って体の前に構えてスタンバイ。その状態から、左手の小指と右手の親指を同時に出し、ひと呼吸おいたら元に戻す。そして次には、左手の親指と右手の小指を同時に出して、戻す。この一連の動作を何回か繰り返す、というもの。

 実際にやってみるとわかるが、タイミングよく、スムーズに両手の指を動かすのは意外にむずかしく、もたついてしまう人も少なくないはず。それをなくし、正確に、リズムよくできるようになることが、脳の活性化につながっていくのだという。

 6種類の指先を動かすトレーニングのほか、視覚機能トレーニングや数と形にまつわるトレーニングが紹介されているので、ぜひ取り組んでもらいたい。

声を出して本を読むだけで脳は活性化できる!?

 すでに述べたように物忘れは脳の老化のサインだが、加齢によって最初に衰え始めるのは、WMNといわれる脳内ネットワークだという。Wはワーキング、Mはメモリー、Nはネットワークを意味している。この脳力は30代をピークに、40代ぐらいから衰えが始まるといわれ、脳を老化させないためには、このWMNをしっかりと使い続けることが重要。具体的には「日常の過ごし方を見直し」、「覚える力」と「考える力を養う」ことが大切になる。

 この3つの要素を鍛えるために、本書では「暮らし」「食事」「運動」の3つに分けて、「1分脳活スゴ技」を科学的なエビデンス(根拠)とともに紹介している。

 たとえば暮らしの1分脳活スゴ技のひとつとして紹介されているのは、「本や新聞の音読」、つまり本や新聞を声に出して読むことだ。普段、我々はなにげなく文章を読んでいるが、文章を読むには、文字が縦や横に列になっていることを認識し、文字列の読み方や意味、文法の知識などをすべて使って何が書いてあるかを理解する、という作業が脳内で行われる。音読する場合、さらに言葉を発するという作業が加わるため、脳の領域を一度にたくさん使うことになり、脳を活性化することができるのだという。

 音読するものはなんでも構わないが、朝食を取ったあと、1分間新聞の文章を声を出して読むように習慣化することで、確実に脳を活性化していくことが可能になるという。

 本書では「目が覚めたらカーテンを開け、朝日を浴びる」「2日前の日記を書く」「見た目を若く」「毎日、料理をする」などなど、暮らしにまつわる1分脳活スゴ技が数多く取り上げられている。また、食事面、運動面についても興味深い脳活スゴ技が紹介されているので、ぜひ生活に取り入れてもらいたい。

 脳を活性化する1分脳活といわれても、本当にたった1分できくの? と思う方もいるだろう。だが、ちょっとした習慣を毎日の生活や食事に取り入れていくことで、脳が活性化することが期待できるという。歳をとっても物忘れが少ないということは、認知症の予防にもつながる。「最近、物忘れすることがある…」と気になるあなた、今からできることに取り組んでみてはいかがだろうか?

文=井上淳

この記事で紹介した書籍ほか

1分脳活──脳が10歳若返る!

著:
出版社:
自由国民社
発売日:
ISBN:
9784426126087