『サザエさん』マスオ役・増岡弘さんへの“追悼テロップ”に感動「タイミングが絶妙」

エンタメ

2020/4/5

『アニメ サザエさん公式大図鑑 サザエでございま~す!』(扶桑社)

 長年、フグ田マスオの声優を務めた増岡弘さんの訃報を受け、3月29日放送のアニメ『サザエさん』では追悼メッセージがテロップで放送された。視聴者からは、増岡さんを偲ぶ声とともに、そのメッセージが流れた“タイミング”に感動する声が多くあがっている。

 そのエピソードは、作品No.8081「笑う門には…」。停留所でバスを待つも、なかなか来ないために気を揉まれるサザエ。周りの客がイライラし始めると、突然1人の男の子が「皆さん、お暇でしょうから」と落語を披露。すっかり時間を忘れて、大笑いをし、いつしかイライラが吹き飛んでしまう。帰宅後、サザエがこの出来事を家族に報告。波平は「笑いは、嫌な空気や気持ちを変えてくれるなぁ」と “笑い”の持つ力に感心するのだった。

 またある日、ワカメは、雨があがったあとのキレイな夕焼け空を見て「空が笑った!」と感激。庭にある植物が、雨のおかげで活き活きとする様子を見て「花も木も笑うのね」、風が“ピューッ”と吹けば「風も笑っているのかしら?」と、人間だけでなく“自然にも笑顔がある”と思いなす。

 その夜、いつものように波平とマスオが晩酌をしていると、付け合わせとして野菜たっぷりの煮物が。実はこの野菜、サザエが近所の人から「サザエさんの笑顔を見ていると、たくさんあげたくなっちゃう」と“笑顔の功名”で大量に貰ったモノ。そんな裏事情を知ったマスオは「やっぱり笑うといいことあるんだね」と普段から笑顔でいることの大切さを実感。家族たちも「なんたって笑うのが一番ってことね」と “笑い”や“笑顔”の力を再認識するのだった。

 そして、このシーンに合わせ「1978年6月から2019年8月までの41年間、フグ田マスオの声優を務めていただいた、増岡弘さんが逝去されました。いつも穏やかで優しいマスオさんを演じてくださった増岡弘さんのご冥福を心からお祈りいたします」という追悼テロップが放送された。

 エピソード本編中、しかも“笑顔”の大切さについて家族で語り合う場面だっただけに、視聴者からは「天国でもマスオさん(増岡弘さん)は、サザエさん一家を見守ってるって事かなと思った」「どんなときでも笑って前に! ってエールを送られた気がする」「明るくいつもの磯野家らしく、長年マスオさん役を務めた増岡さんを送り出したかったから…なのかな」「追悼メッセージを出すタイミングも絶妙だった」などと、“増岡さんを笑顔で送り出そう”という意図があったのではないかと推察する声が続出。感動が広がっているようだ。

 ときに空に、花に、風になって、増岡さんは明るい磯野家をいつまでも見守ってくれることだろう。改めて、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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