2020年4月テレビアニメ化! 破滅フラグは自力で回避!?『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』

マンガ・アニメ

2020/4/3

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(ひだかなみ:キャラクター原案・コミック、山口悟:原作/一迅社)

 乙女ゲームといえば、出てくる人物全員イケメン、自分は彼らに爆モテ求婚されまくりの、わたしだけに優しい世界。プレイ中は愛しの人、つまり攻略対象だけしか目に入らないものだから、その陰で大変な思いをしている人がいるなんて、考えつきもしないんですよね。でも、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(ひだかなみ:キャラクター原案・コミック、山口悟:原作/一迅社)、通称『はめふら』を読んでいると、そういえばいたわ、悲運の人──主人公(わたし)のライバルキャラが!

 カタリナ・クラエス(8歳)は、蝶よ花よと育てられ、高慢ちきに育った公爵家の令嬢。ところがある日、カタリナは転んで頭を強く打ち、前世のことを思い出した。前世の自分は、庶民人生を邁進していた享年17の女子高校生。おまけにどうやら、カタリナが生きる現世は、前世で死ぬ直前にプレイしていた『FORTUNE LOVER』──剣と魔法の国で恋を育む、中世ヨーロッパ風の王道乙女ゲームの世界であるらしい。ゲームにおける主要ライバルキャラ・悪役令嬢カタリナの行く末は、ハッピーエンドで国外追放、バッドエンドで死亡という破滅エンドのみ。だからといって、おとなしく破滅エンドを受け入れられるはずがない。なんとしてでも破滅エンドを回避したい……!

 というわけでカタリナは、破滅エンド回避のための綿密な作戦を立てることにした。殺されてしまうのは嫌だから、剣の腕を磨いておこう。身ひとつで追放されても生きていけるよう、魔法の修練もしておかなくちゃ。その一方で、破滅フラグは絶え間なくカタリナに襲いかかる。天使のような腹黒王子との婚約、愛くるしい義弟登場、俺様系ツンデレ王子に勝負をふっかけられて、絶世の美少年に魔性の笑みを向けられるなどなど、すべてが追放or死亡につながる破滅エンドへの入り口だ。

 そんなこんなで破滅回避の努力を重ねるうちに、カタリナもついに、ゲームのメイン舞台となる魔法学園へ入学する年になった。ゲーム開始時の設定年齢、15歳に到達したのだ。努力の甲斐があったのか、近ごろはゲームと違う設定も出てきたようだけれど……まだまだ油断は禁物だ。カタリナは、破滅フラグを無事すべて回避できるのか!? 15歳の誕生日パーティーを皮切りに、学園生活へのカウントダウンが始まった──!!

 カタリナは、破滅フラグは受け入れないが、なんだかんだで悪役令嬢として生まれた今世は受け入れている。自分の境遇を嘆くことも、いじけて引きこもることもない彼女の姿は、現世を生きるわたしたちにも、不思議なパワーを与えてくれる……ような気がする。

 2020年4月からはテレビアニメ化も決定している大人気小説の、コミカライズ作品である本作。春からはじまる新学期&新生活をうまく生き抜くために、あなたもカタリナの生き方に学んでみては?

文=三田ゆき

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