告白成功率を確実にUPさせる時間帯が分かる! 悪用厳禁の実用的心理テクニック

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公開日:2020/4/12

『他人が必ず、あなたに従う 黒すぎる心理術』(ロミオ・ロドリゲス・Jr./PHP研究所)

 この世界は複雑に張り巡らされた人間関係で形成されているといっても過言ではない。その中では誰もが自分の本心を隠し、作り笑いを浮かべている――というのはちょっと言い過ぎかもしれない。
 
 でも、「なに食べたい?」「なんでもいいよ」という、男女のよくある会話。気をよくして、「じゃあ、ハンバーグにしようか?」と続けてみると、「え~、ハンバーグの気分じゃな~い」と返ってくる…。
 
 おかしいじゃないか! なんでもいいって言ったのに、実はなんでもいいわけじゃなかった。こんなやり取りに頭を悩ませている人は多いに違いない。
 
 もし人の心理を読み解くことができれば、自分の思い通りに相手を操ることだってできるはず。そう、ハンバーグで満足してもらえることだって、きっとできるはずだ。
 
『他人が必ず、あなたに従う 黒すぎる心理術』(ロミオ・ロドリゲス・Jr./PHP研究所)では、人間関係の改善や、さまざまな状況を打ち破るのに役立つ“黒い心理術”を収録。その中から、日常生活で実践しやすそうな心理術をいくつか紹介しよう。

ちょっとした仕草から本音を探れ!

「目は口ほどに物を言う」とはよくいったもので、表情や仕草は本音を読み解く重要なポイントになる。
 
 例えば、話しながら人差し指で鼻の下を触る仕草。鏡を見ながら試してみると分かるが、自然と口元が隠れる。これは、無意識のうちに言えない不安を隠している証拠だ。

 話をしている最中、相手にこういった仕草がみられたならば要注意! 一方的に自分の話を進めるのではなく、相手の意見をしっかりと聞くなど、隠れた不安を解消してあげよう。

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“特別扱い”で好印象をゲット!

 職場での人間関係。毎日毎日顔を合わせていると時には息も詰まるし、相手の顔色をついついうかがってしまう。それにソリの合わない相手と仕事をするのは気が重い…と、難しい問題は多いもの。

 もし相手との距離感に困ったら、なんでもいいので相手をちょっとだけ大げさに褒めてみよう。
 
 例えば「先輩、やっぱり仕事早いんですね!」、このような感じであくまでも“心から感心したように”褒めることがポイント。

 褒められた相手は自己顕示欲が満たされるので、褒めてくれた相手から「嫌われたくない」と思うようになる。こうなってしまえばこっちのもの。相手の好意は、こちらの手中にあるも同然だ。ただ、あまり大げさにやりすぎてしまうと嫌味っぽく聞こえ、反感を買ってしまうので注意しよう。

「YES」が欲しければ、狙うべき時間帯がある!

 仕事でもプライベートでも、相手から「YES」をもらうのは簡単ではない。どれだけいい提案でも、聞く耳を持ってもらえないこともあるだろう。

 そこで知っておきたいのは、時間帯によって相手からYESを引き出せる確率が変動するということ。では、どのタイミングがベストなのか? ズバリ、夕方にアタックすべし。
 
 この理由は、「黄昏効果」と呼ばれる心理学的効果が後押ししてくれるから。日中の仕事や勉強を終え、人間の脳が疲れ、夕方になると判断力が鈍る。そこに提案を持ち出すと、「YES」を引き出せる確率が上がるという算段だ。

 さらにこの時に、話し始めは早く、本筋はゆっくり、トークに緩急をつけることも大事なテクニック。この2つの合わせ技で、もっと確率を上げることができるという。
 
 これはもちろんビジネスだけではなく、恋愛の駆け引きにも応用できるテクニック。ちょっと気になる人がいたら、夕方の時間帯に緩急をつけたトークで仕掛けてみよう。

占い師も使っている、あるテクニック

 誰でも多かれ少なかれ、自分のことがかわいいと思っている。自分を認めてくれる人は仲間、認めてくれない人は敵だと感じてしまうのが人という生き物だ。
 
 それを踏まえて試してみたいのが、「バーナム効果」。これは、誰にでも当てはまるような事柄を聞いた時に、「え、それって私のこと?」と感じてしまう心理のことだ。

「あなたは、自分を厳しく責めてしまう瞬間がありますね」
「人から好かれたい、褒められたいという願望がありますね」
と言われると、「うん、そういえば確かに」と思わないだろうか?

 実はこれは占い師も使っている常套テクニック。この効果を会話に混ぜていくことで、相手は「自分のことを理解してくれている」と感じ、信頼を得やすくなるのだ。

 本書には、このほかにもセールスの成績を伸ばす方法や、浮気がバレた時の対処法など、たくさんのテクニックが紹介されている。本書の心理術は使う人や場面によって、善にも悪にもなり得る強力な心理術だということを忘れないでほしい。くれぐれも悪用して、ダークサイドに落ちないようご注意を。

文=冴島友貴