「外出自粛でずっとイライラしてる…」現役ママの心に刺さる! 巣ごもり生活に疲れたら読みたいマンガ

出産・子育て

公開日:2020/4/26

『完全版 ママでいるのがつらくなったら読むマンガ』(山崎洋実:著、つちやまなみ:画/主婦の友社)

 外出自粛で疲れているママはたくさんいる。保育園児を育てる我が家もそうだ。朝昼晩と3食分の食事の用意だけでも大変なのに、未知のウイルスを家に入れまいといつもの掃除と洗濯に加えて家中の除菌を徹底。日中は仕事を片付けた後に子どもを散歩や公園に連れていき、夜になればお風呂に入れて寝かしつけ、と家事と育児に明け暮れて自分の時間などほとんどないに等しい日々が続いている。

 気づけば自粛生活に入ってから、ずっとイライラしているような…。

 そんな時に出合った本が『完全版 ママでいるのがつらくなったら読むマンガ』(山崎洋実:著、つちやまなみ:画/主婦の友社)。今日も子どもにきつく当たってしまったと反省しているママも、子育てや人間関係に悩んでもやもやしているママも、これを読んだ後にはちょっと気持ちが晴れているはずだ。

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「怒り」の感情はなぜ起こる!? 怒りの裏に期待あり!

「なにやってるの!!」「ダメでしょ!!」。こんな風に子どもを怒ることは、子育てをしていれば日常茶飯事。でも怒った後は、なぜかこっちまで気分が落ち込むものだ。

 ママ・コーチングの神様と呼ばれる著者の山崎洋実さんは、本書の中で「怒りの感情は、実は自分が作り出しているものなんですよ」という。「怒りの裏には“きっとこうしてくれるだろう”という期待が隠れています。期待があるから裏切られたときに腹が立ち、怒ってしまう。その期待は相手が身近であればあるほど大きくなるものなんです」。

 ひとつの例を本書から抜粋してみよう。お気に入りのラグマットをちょっと高めのクリーニングに出したら、ふわふわの仕上がりに。新品みたい! と喜んでいたところに、ジュースを持った子どもが走ってきてドテーッと転び、ラグマットの上にジュースをこぼしてしまった。こんな時、あなたなら怒る? それとも許せる?

 これを読んで私だったら確実に怒ってしまうな…と思った。でもジュースをこぼしたのが友達や近所のママ友だったらどうだろう。「いいよいいよ!」と許せるのではないだろうか。

 同じ事実を前にしても、相手が変われば怒りを収めることができる。自分が持っている怒りのバーは相手によって上がったり下がったりするものなのだ、と気づかされた。

「いつも笑顔のママでいよう」と理想を掲げても、怒りの感情をゼロにすることは人間である以上難しい話。怒りを感情のままにぶつけたり、我慢して抑えたりするのではなく、怒りと上手に付き合えるようになれば、親子関係も今よりもっとよくなるかもしれない。

ママは自分にOKをたくさん出そう!

みなさんは、ふだんどのくらい「えらいぞ私」「よくやったぞ自分」「がんばったね私」と、自分にOKを出していますか?

 世の中のママは本当にみんな頑張っている。でもどんなに頑張っても、家事や育児にゴールはなく、“やって当たり前”とほめられることもあまりない。そのうえ自分まで、自分にダメ出しをしてしまったら、いつか心身ともに疲れ果ててしまう。

 自分を厳しく見てしまうというママは、発想を変えて毎日小さな「できた!」を見つけることで、やる気の連鎖を起こすことができると著者はいう。

「今日は少ししか片づけができなかった」→「今日はキッチン周りをきれいにできた」。
「1日中家でボーッと過ごしてしまった」→「ゆったりした時間を過ごすことができた」。

 いわれてみれば私も、今日もこれができなかったと毎晩頭の中で一人反省会を開催していた。著者の言葉に、たしかに自分にOKを出せるのは自分だけだもんな~としみじみ。これからはもっと積極的に頑張った自分をほめてみよう!と誓った。

 ママたちがハッピーになれないのは、周りの人たちに振り回されて自分軸を失っているからだと著者はいう。本書を読めば悩みを抱えるママたちも「これでいいんだ!」と自信を取り戻せるはず。ママがハッピーなら、家族もハッピーなのだ!

文=齋藤久美子

(※)著者名「山崎洋美」の「崎」は「たつざき」が正式表記