「俺に片想いすれば?」――イケメンから“片想いごっこ”を提案されたのに、想われる側が甘すぎる!

マンガ

更新日:2020/5/3

『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(亜南くじら/講談社)

 学生時代の“片想い”といえば、とにかく学校に行くのが楽しみで、好きな人と少しでも話ができたらうれしくて、授業中もなんとなく彼のほうを見てしまう…。胸に秘めたるもの、というイメージですよね。しかし、そんな片想いの概念を超越した少女漫画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(亜南くじら/講談社)が、人気を博しています。

 主人公の如月真綾は、意を決してずっと片想いをしていた男子・山田くんに告白し、見事玉砕。その後「知らない女に告られたw ストーカーかよ!!!! マジキモイww しかもBUSUで辛すぎィ」という罵詈雑言を山田くんがSNSに書き込んでいたことを知ってしまい、失恋の傷が癒えない日々を過ごしていました。学校の図書室で図書委員の仕事をしているときも、ふと気を抜くと「どうせ私はブスだけどフッたことネットに書くことないじゃん!!」と、大きな声の独り言を発してしまいます。

 彼女の大きな独り言を聞いてしまったのが、真綾と同じ図書委員の1年生・千輝くん。なんて読むかわかりますか? 千の輝きと書いて「ちぎら」くんです。彼はその名に恥じぬほどのイケメンモテ男子。彼が当番の日は、図書室が女子であふれるといいます。

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 真綾は自身の失恋エピソードを千輝くんに吐露。最終的に「両想いとか彼氏とか いらないって決めたの」と話し、次の恋は一生片想い宣言までしてしまいます。その数日後、偶然真綾と同じ電車の車両に乗った千輝くんは、驚きの提案をします。

「無理して探すぐらいなら 俺に片想いすれば?」

 前の恋を忘れたいなら、とりあえず片想い“ごっこ”をしてみては、という恋のリハビリ提案でした。一方の真綾も「千輝くんは高嶺の花だから、片想いごっこをしても本気にならないはず」という考えから千輝くんの提案に乗ることに。

 しかし、同作を読み進めるうちに筆者は思ったのです。“(片想い)なのに、千輝くんが甘すぎる”と。以下、片想いごっこの想われる側なのに真綾に甘すぎる、千輝くんの言動の一部をご紹介します。

間接KISS

 片想いごっこをスタートした直後、ふたりでコーヒーショップに寄り道しました。真綾はデザート系の飲み物を買って飲んでいると、突然真綾が手に持っている飲み物を引き寄せて、彼女が使っていたストローでそのままひと口。アラサーの筆者も「突然の間接KISS…」と、独り言を漏らしてしまいました。

ミッションをクリアするとご褒美をくれる

 真綾が書き出した「片想いミッション」のリストには「下駄箱チェック」「匂いを嗅ぐ」「好きな人が笑った回数をかぞえる」など、わりとストーカー寄りの項目が並んでいます。リストを見て少し引いていた千輝くんですが、真綾が学校内で千輝くんを見つけられずにいると「もっと本気で俺を見つけて」と、真綾を鼓舞。

 片想い相手に勇気(?)づけられた彼女は、千輝くんが使っている駅で始発から待ち伏せをして尾行。彼が乗っている電車を割り出して声をかける真綾。

 真綾の本気を感じた千輝くんは、彼女を自分の体に引き寄せて「ミッションクリア」とささやくのでした。片想いされ側がご褒美をくれる…奇跡…。

 序盤で「好きにならない」宣言をした真綾ですが、はたして千輝くんに本気にならずにいられるのか。これはかなりむずかしいミッションですが、千輝くんなら「そんな宣言は覚えてない」と言ってくれるはず! 千輝くんとの甘いひとときが、日々の疲れを癒やしてくれるかも?

文=丸井カナコ