毎日の料理から「面倒なこと」を徹底的に省く、しかも美味しいまま。簡単アイデアレシピを実際に作ってみた

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公開日:2020/5/9

『めんどうなことしないうまさ極みレシピ 激烈美味しいストレスなし103品』(ジョーさん。/KADOKAWA)

 新型コロナの影響により家で食事をする機会が増え、毎日の料理が大変だと嘆いている声は多い。そんな中で、ストレスなく手軽に作れる簡単レシピの需要がよりいっそう増えている。
 
 TwitterなどのSNSでも数々の簡単レシピが注目を集めているが、中でもTwitterフォロワー数20万人超えの「ジョーさん。」のレシピは、どれも本当に美味しそう。しかも作り方は簡単なので多数の人を虜にしている。
 
 そのジョーさん。が出したレシピ本『めんどうなことしないうまさ極みレシピ 激烈美味しいストレスなし103品』(KADOKAWA)が、「本当に使える!」と話題になっているので、筆者も気になって手に入れた。
 
 本書は、そのタイトル通り面倒なことをせず、それでいて美味しさも妥協しない、毎日の食事作りをぐっとラクにしてくれるレシピ本。「計量しない」「包丁を使わない」「余らせない」「火を使わない」と“したくないこと別”にメニューが分かれているので、「いやな工程」を避けて調理できる仕様になっている。
 
 どれも工程はシンプルだけど、その中には工夫やアイデアが凝らされている。これは試してみるしかない! ということで、「早速食べてみたい!」と思ったものを実際に作ってみた。

「トマトのおでん」(本書40ページ)


 1つめは、トマトとベーコンで作る「トマトのおでん」。炊飯器にハーフベーコン、トマト、和風顆粒だし、塩、粗びき黒こしょう、水を入れて炊飯スイッチを押せば完成。

 食材は2つ、味付けもとてもシンプルだが、ベーコンとトマトのうまみがこれでもかというくらいスープに溶け出していて絶品! 黒こしょうが全体の風味を引き締めてくれているので、完成度も思った以上に高い。チーズを乗せてトースターで焼く応用レシピとも相性良さそうだ。

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「イカのだし香るあたりめラーメン」(本書48~49ページ)


 続いて、おつまみコーナーでよく売られている“あたりめ”を使って作る「イカのだし香るあたりめラーメン」。鍋に、水にひたしたあたりめとその戻し水、酒を入れて火にかけ、沸騰してから4分ほど煮る。インスタント醤油ラーメンの麺を入れて表示通りに茹で、添付のスープ半分、チューブ生姜を加えて混ぜて、器に盛ってねぎとごまを散らせば完成。

 あたりめで出汁をとるというインパクトあるアイデアにつられて作ってみたのだが、一口食べるとその出汁の風味の強さに驚く。いかの香りがふわっと口の中に広がって、とてもインスタントとは思えないクオリティだ。豆板醤を少し加えてピリ辛にしても美味しかった。

「しらすと枝豆香味オイル和え」(本書54~55ページ)


 最後は、冷凍枝豆を使って作る「しらすと枝豆香味オイル和え」。フライパンにオリーブオイルをひいてしらす、さやから出した冷凍枝豆、塩を加えて加熱し、火を止めてからにんにくチューブ、こしょうを加えれば完成。

 軽く炒めただけなのに、箸が止まらなくなるようなレベルの高さ。冷めても美味しいので、作り置きにできるのもうれしい。熱々のご飯に乗せれば、手軽だけれども幸せを味わえる。プラスで卵黄と醤油をオンするのもオススメだ。

 どのレシピも、料理をする際のハードルを極限まで取り除き、無駄をとことん省いたものばかり。料理が面倒くさくて食生活が単調になってしまう…と悩んでいた人こそ、ぜひとも本書のレシピを試してほしい。

 この『めんどうなことしないうまさ極みレシピ』を活用して、おうちごはんを「面倒」から「楽しい」に変えられたら、外出自粛のストレスも軽減されそうだ。

調理、文=水音(月乃雫)