コロナ太りは気になるけどダイエットの気力が起こらないという人にも! 「ゆるっと」糖質オフごはん【作ってみた】

暮らし

公開日:2020/5/23

『しっかり食べてやせる ゆるっと糖質オフごはん』(汲玉/笠倉出版社)

 外出自粛で家にこもっていた分、気づいたら体重が…という人も多いはず。新型コロナウイルス感染症の影響がいつまで続くか分からないものの、本格的な夏がやってくる前に“ゆるっと”糖質オフで体に気を配っておきたいもの。そこで活用できそうなのが、『しっかり食べてやせる ゆるっと糖質オフごはん』(汲玉/笠倉出版社)。
 
 本書はタイトル通り、ストイックになりすぎず、ちょっとゆるめに糖質オフにチャレンジするためのレシピ本。490円(税別)という手に入れやすいムック本でありながら、糖質オフに関する基礎知識やダイエットを続けるコツ、食材の選び方などについても分かりやすく解説されており、ただ書かれた通りに料理を作るだけでなく、根本から理解して進められるありがたい本だ。
 
 今注目したいもう一つのポイントは、「限られた少ない食材でも作れる」ということではなかろうか。外出にも気を遣うこのご時世、買い物の回数は極力減らしたい。少ない食材でも満足感を得られるなら、そのコツをぜひとも習得したいものだ。そこで今回は、この「ゆるっと糖質オフごはん」の中から、少ない食材で作れるものを3つ作ってみようと思う。

「大豆もやしナムル」(本書18ページ)


 1つめは、作り置きとしても重宝する「大豆もやしナムル」。大豆もやしを茹でて水を切り、白すりごま、にんにく、唐辛子、塩、ごま油を和えるだけの簡単レシピだ。

 大豆もやしを使って作ることで食べごたえがアップし、通常のもやしよりも満足感が得られやすい。もやし自体はあっさりしている食材だが、すりごまとごま油の風味が程よく食欲を刺激してくれる。コスパもいいので、積極的に取り入れて常備したい1品だ。

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「なすのカレー炒め」(本書32ページ)


 2つめは、スパイシーさが魅力の「なすのカレー炒め」。ボウルに輪切りにしたなすとカレー粉、塩、オリーブオイルを入れて混ぜておき、フライパンに並べて両面焼けば完成。最後にくるみを砕いて加える。

 焼く前にカレー粉をなじませておくことでしっかりとなすになじみ、焼くと香ばしくてはっきりした味になる。ポイントは、あまり焼きすぎないこと。なすの水分を閉じ込めることで、じゅわっとジューシーな食感に仕上げることができる。歯ごたえも楽しいくるみが加わることで香ばしさがプラス、腹持ちもよくなり、想像していた以上に「主役メニュー」として成立する。

「塩唐揚げ」(本書48ページ)


 最後は、高野豆腐を衣にして作る「塩唐揚げ」。ポリ袋に、皮をとった鶏もも肉、にんにく、生姜、酒、塩、こしょうを入れてしっかりと揉み込み、20分ほど置く。あとはすりおろした高野豆腐をまぶして揚げ焼きすれば完成。高野豆腐は粉状のものを買えば、すりおろす手間も省ける。

 片栗粉ほどのカリッと感とはまた違うが、程よくしっとりとしていておいしい! べたっとすることなく、ふんわりジューシーな唐揚げに仕上がる。これでふだんよりも糖質がおさえられるなら、ずっとこれでもいいかなと思えるおいしさだ。高野豆腐ってすごい!

 作ってみた3品とも、メインとなる食材は1種類。これに、ごまやくるみ、高野豆腐をプラスすることで物足りなさを解消してひと工夫加えた風味に。プラスした食材はどれも積極的に摂りたい栄養素豊かな食材なので、これ以外の料理にも応用させたいところ。

 本書に掲載されているレシピは、これ以外も1~3種類ほどの少ない食材をうまく活かしているものがほとんど。自粛期間中だけでなく、1人暮らしなので食材を買い込みたくないという人や、忙しくてふだんあまり料理をしない人にもぜひオススメしたい1冊。

 ダイエット中だからと無理な食生活を送るのではなく、いつもの料理にちょっとだけ工夫をプラスして、無理なくできる範囲で続けていくのが成功のコツ…のはず。筆者も今年はこの戦法で糖質オフにチャレンジしようと思う。

調理、文=水音(月乃雫)

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