サラリーマンは「組み合わせ投資」がオススメ! 誰でも実践できる不労所得を得る方法

ビジネス

更新日:2020/7/29

『サラリーマンは寝ながらお金を増やしなさい』(加藤鷹幸/秀和システム)

 お金がほしい。それも、働かないでお金が稼げたらどんなに良いことだろうか。そんな願望をもつことは馬鹿げたことなのか。いや、誰だってそんな思いを抱きながらも、実現する方法がわからずにいるだけなのではないか。

 世の中には、働かないでお金を得る方法があるらしい。『サラリーマンは寝ながらお金を増やしなさい』(秀和システム)は、サラリーマンなら誰でも実践できる、不労所得を得るための方法を教えてくれる一冊。著者の加藤鷹幸氏は、今でこそ脱サラし投資家として活躍しているが、元々は中堅私立大学卒業後、電子機器メーカーに就職した、どこにでもいるサラリーマンだった。当時の年収は400万。だが、ふとしたきっかけで投資の師匠に出会い、「自動的にお金を増やす方法」に辿り着くと、3年で1,000万円/年の不労所得を生み出すことに成功したのだという。

 本書では、その過程をストーリー仕立てで解説している。一体、どんな方法で不労所得を生み出すことに成功したのだろうか。

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サラリーマンは組み合わせ投資が重要!

 加藤氏が推奨するのは、投資信託、不動産投資、ヘッジファンドを組み合わせた複合型の「組み合わせ投資」。だが、いきなり色々な投資に手を出すのではなく、大切なのは最初にロードマップを構築することだそう。自分の年収や預貯金の状態を俯瞰して、どんな投資を、どの時期に、どのようにはじめていくのか、最初に検討しておくのが重要だ。とはいえ、投資初心者は「ロードマップと言われても…」と困惑するかもしれない。しかし、加藤氏が「組み合わせ投資」により不労所得を確立していくまでのロードマップを見ればあなたのこれからの投資の参考になるだろう。

コロナ禍でも影響を受けづらい長期投資のストロングポイント

 加藤氏の投資の土台は投資信託(S&P500)の積立投資、不動産投資である。この二つの投資はいずれもコロナショックの影響を受けづらい投資手法となっている。成長市場に長期的に投資することを前提としている積立投資は、あのリーマンショック時でさえチャンスに変えてしまう、ドルコスト平均法という投資手法である。また加藤氏の実践している不動産投資手法もコロナの影響が少ないものだということが著者のブログで詳しく解説されている。

 つまり3年で年間1,000万円という驚くべきスピードで不労所得を獲得している加藤氏であるが、大きなリスクを抱えていない。それどころか今回のコロナ禍を逆にチャンスに変えてしまうような、安定的な投資を行っているのである。

攻めの姿勢で、新しい投資をしていこう

 サラリーマンという身分は非常に守られた存在だ。何を隠そう、コロナの影響でも給料が減ってしまっているサラリーマンは少数派だ。しかし、日本経済はご存知の通り右肩下がり、少子高齢化が進むにつれ今後この状況は悪化の一途を辿るだろう。だからこそ守られた身分に甘んじることは、茹でガエルと等しい。加藤氏の著書を読むことで、まずは一歩踏み出すサラリーマンが増えることはいいことだと筆者もおもう。

 加藤氏はそのような思いを持つ身の回りの友人や上司に自分の投資手法を伝授している。本著の読者も加藤氏の物語を読むことで自らの進むべき道が見えてくるのではないだろうか。

 加藤氏に言わせれば、不労所得を得るのに才能や努力は必要ない。大事なのは、一歩を踏み出すか踏み出さないかだという。あなたもこの本で、加藤氏のサクセスストーリーをなぞりながら、不労所得を得るための第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ