トマト・なす・ピーマン。3大夏野菜をおいしく保存するなら「簡単まるごと冷凍」! 知っていればまとめ買いも大量消費もOK!

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更新日:2020/6/16

『食材保存大全』(沼津りえ/主婦の友社)

 今年の夏は猛暑になるとのこと! 夏バテを防ぐためにも、野菜はたっぷりとりたいですね。

 夏野菜の代表格といえば、トマト・なす・ピーマン。スーパーなどで安売りしていることも多く、まとめ買いをする方も多いでしょう。

 せっかく安く買ったのなら、最後までおいしく食べきりたいもの。『食材保存大全』(主婦の友社)から、この3大夏野菜におすすめの保存方法をご紹介します。

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 それは「簡単まるごと冷凍」。野菜をポリ袋に入れてそのまま冷凍庫に入れるだけ。解凍も水に30秒~1分つけるだけでOK。忙しい人でも、お料理初心者さんでもすぐできてしまいます。

【トマト】冷凍すると、さらにうまみがアップ!皮ごとすりおろして、ドレッシングにも!

 抗酸化作用の高いリコピンが豊富で、サラダにパスタにいためものに使える、カラフル野菜のトマト。ポリ袋に入れてそのまま「まるごと冷凍」しましょう。冷凍トマトは、水に30秒~1分つけると簡単に皮がむけます。

 さらに冷凍トマトなら、皮がついたまますりおろすことが簡単にできます。すりおろしたトマトはドレッシングに入れるのがおすすめです。

 トマトに含まれるアスパラギン酸などのうまみ成分は、実は冷凍することで質が高まり、うまみがアップします。酸味もやわらぎますから、トマトにとって「簡単まるごと冷凍」はいいことづくめなのです。

 冷凍トマトは、皮をむいたまま室温に置いておくと、水分が出てうまみも一緒に流出してしまうので、すぐにいためものや煮物に使いましょう。リゾットにするのもおすすめです。

【なす】へたも切らず、皮もむかず、そのままポリ袋に入れてまるごと冷凍すればラクラク!

 初夏から秋にかけておいしくなるなす。和食に、イタリアンに、と大活躍の野菜ですね。

 へたを落とすと、そこから栄養と水分が抜けていきますから、へたも皮もそのままでポリ袋に入れて冷凍しましょう。

 解凍する際は、水に30秒~1分つけるだけで包丁で簡単に切れてみずみずしさも残ります。

 冷凍したなすは、しっとりとした歯ごたえになりますから、浅漬けにすると味がしみこみやすくなります。レンジ蒸しなどいかがでしょうか。

【ピーマン】冷凍すると、苦みがやわらぐのでピーマン嫌いのキッズも食べられるかも!?

 とうがらしの仲間で独特の味わいがあるピーマン。まるごとポリ袋に入れて冷凍するだけで1カ月程度保存可能です。

 解凍は水に30秒ほどつけるだけで、包丁でサクッと切れるように。さらに、わたや種も簡単にとれるので、忙しい方にぴったりです。

 ピーマンは冷凍すると繊維が壊れるのでシャキシャキ感はなくなりますが、あの独特の苦みが感じにくくなります。ピーマン嫌いなお子さん向けに、解凍後に細かく刻んでオムレツやハンバーグ、チャーハンなどに混ぜてみてはどうでしょう。

 

 ここに紹介した夏の3大野菜以外にも、「簡単まるごと冷凍」できる野菜は、ししとう、さやいんげん、オクラ、えだまめなど、まだまだあります。

 箱買いをしたとき、たくさんいただいて大量消費したいときにもぴったりですから、ぜひ活用してみてください。

『食材保存大全』では、著者である管理栄養士の沼津りえさんが、1つ1つの食材を冷蔵・冷凍・常温など、さまざまな保存方法で試し、最もおいしく味わえる保存方法を、野菜、肉、魚、果物、乳製品、穀類、調味料など常備食材166種類にわたって紹介しています。

 日本の住宅は、密閉度が高くなり、以前よりも室温が高くなっている傾向があります。いままでの常識では、常温保存OKだったものが実はNGになっている可能性も……。

 これからますます暑くなる夏。食品の保存には十分注意が必要です。おいしく、安全に、最後まで食材をおいしく食べきるために、今までの保存方法をぜひ見直してみてください。